学校長挨拶
和歌山県立神島高等学校長  山 本 高 正 
 我が校はまもなく創立百周年を迎える地域の伝統校です。普通科と経営科学科があり、 生徒は約920余名在籍しています。また、本校卒業生はすでに約2万4千人を超え、同窓生の方々は関東地方や京阪神など県の内外で活躍されています。

 そして、今年も320名の新入生が本校に入学してきました。入学式では、私は以下のようなお話しをさせていただきました。

 ● まず、入学したら、先生方の言葉にはしっかり耳を傾けて、その中身を聴き取る努力を忘れないでください。
  現代社会は、大変便利で機能的に、なってきましたが、裏返せば、色んな内容を「取捨選択」し、使いこなす能力が要求されます。 情報をより多く持つことは、非常に重要なことですが、逆にそれを素早く処理していく能力をも求められているのです。 先生方からの情報を聞き漏らすことの無いように、しっかりと聞き耳を立てることです。授業を大切にしましょう。絶対に遅刻などをしてはなりません。

 ● 次に、三年後を見据えた目標を立て、それを勝ち取るための挑戦をしてください。 目標があればこそ、目標に沿って成功させるための戦略や計画を立てることができるのです。
 そして、努力の結果得られる達成感を味わって欲しいと思います。各々が掲げる目標は、様々でしょう。 進路という大きな目標や資格取得という目標など、いずれも達成のためには計画と絶え間ない努力が必要です。
 例えば、勉強をやらされていると受け止めるのと、自分がやるのだと決めて勉強するのとでは、その成果は大きく違うはずです。
 そしてまた、時には大きな壁にぶち当たることもあるでしょう。その難関こそは、皆さんを高めるための登竜門に他なりません。
私たち全職員は、やる気のある皆さんの夢実現への手助けを惜しみません。

 ● 三つ目は、自らの行動に責任を持ってくださいということです。皆さんはもうすぐ成人となります。 どんな言動でも、大人はその言動に責任を持たねばなりません。責任を持つことは、大人への第一歩です。
 つまずいた時、失敗した時に他人のせいにしていませんか。多くの場合、それは間違いです。 どんなに誘われても、たとえ嫌々でも、それを為した責任は自分にあるのです。大人への準備を、本校で十分に養って欲しいと思います。
 後は、当たり前のことを当たり前に毎日やればいいだけです。朝はきちんと定刻に起きて、きちんと朝食を摂る。 はきはきと爽やかにあいさつをかわす。授業には集中して時間を合理的に使う。三年間当たり前のことを続けられた人は、必ず希望が実現することでしょう。
 今日からが高校生活のスタートです。本校の先生方はあなた達が真剣に取り組めば、いつでも支え応援してくれます。共に、具体的に、頑張りましょう。
 最後に、保護者の皆様にお願いいたします。それは、生徒たちに大人の自覚や責任感が伴わない限りは、放っておいたり任せっぱなしにしたりせず、 一番長く過ごす各御家庭でこそ子どもさんをしっかり見守り、お互いの対話を大事にしていただきたいのです。
 私たちは、この新入生の皆さんが、三年後には社会常識をわきまえた、たくましい若者として世に送り出したいと願って指導目標を立てています。 その為には、学校生活でのけじめをつけ、生徒の最大幸福のため英断することもあります。 どうか、本校の教育活動及び指導方針に御理解と御協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 以上のように本年度に向けて校長としての思いをお伝えしました。 ここ数年、生徒たちの進学先は国公立を含めて向上して来ており、就職に関しても様々な資格取得により、昨年度は県平均を大きく超えて90%台を確保しました。
 しかしながら、時代の変化は地域環境や各家庭にも大きな影響を与えており、学校としても絶えず学校教育の在り方を見直していかねばならない状況にあります。 本校といたしましても「不易」と「流行」を見極めながら、今年度も全職員で教育活動をさらに充実させたいと思います。

     平成22(2010)年4月