
当院は1985年に開業以来、外科・整形外科の分野にも重きを置き、さまざまな手術経験を積んできました。
勿論一人の獣医師の能力には限界がありどのような難しい手術も全てできるというわけではありませんが、遠方の専門病院や大学病院などに足を運んでいただかなくても治す事ができるようにとの思いで日々研鑽を積み頑張っています。
(当院では、ダックスフントなどに多い椎間板ヘルニアによる下半身麻痺の症例に対しても脊髄造影検査から外科手術まで対応しております)
常に動物と飼い主さんにとって何が一番いい方法かを考えていますので、症例によっては他の動物病院をご紹介することもあります。
できるだけ丁寧に説明するようにしておりますが、わからないところがあれば遠慮なくご質問下さい。
また、お時間の許す限り手術にはできるだけ立ち会ってあげてほしいと思います。

サン・スポット動物病院では、動物のからだにとって少しでも負担が軽くなるように、痛みや出血の少ない安全な手術を心がけてまいりましたが、その一環としてこの度、優れた出血制御が可能な新しい手術器機を導入いたしました。(Aug. 2009)
この装置により、従来の電気メス等では不可能であった直径7mm前後の太い血管までも結紮糸を使わずに、すばやく確実にシールすることが出来、たとえば多くの血管結紮を必要とするような腫瘍や脾臓摘出術などは手術時間を大幅に短縮できるため、麻酔時間の短縮にもつながり動物のからだの負担を軽くできます。
また最近問題になっている縫合糸に反応した炎症や腫瘍等の心配も少なくなるといった優れた利点があります。
ただし、部位によっては縫合糸が必要ですが、当院ではこの場合も品質の確かな吸収糸(溶けてなくなる特殊な糸)などを採用するなど、質の高い手術をめざしています。
(縫合糸反応性肉芽腫に関しては必ずしも糸が原因だと言えない場合もあり、複雑な免疫系の問題も考えられます。2009年現在では明らかな原因は解明されていません。)
※当院ではメスの避妊手術やオスの去勢手術にもこの装置を使用し、より安全な手術を心がけております。
当院ではほとんどの場合、糸の代わりに金属針(ステープラー)を用いています。
スキンステープラーは手術時間の短縮、組織反応が少ない、縫い痕がつかない、抜去時の痛みが少ないといった利点があります。
当院は、1985年に開業以来、数えきれない手術症例数を経験しており、現在までさまざまな手術を行ってきました。
その間獣医学はひじょうに進歩してきましたが、私たちは常に進んだ技術をマスターすることを心がけています。
本日、あなたの大切な家族である動物をお預かりし麻酔をかけるにあたっても、今迄の経験を全て生かして最善の努力をいたします。
現在の獣医学は麻酔についてもひじょうに進歩し、安全性は高くなっておりますが、生き物である限り100%の安全性というものはあり得ないことをご理解下さい。このことは勿論、ヒトの医学でも同様です。
当院では、たとえ小さな手術であっても麻酔を行う場合は最低でも術者と助手、麻酔係の3名で手術を行います(大きい手術や手の要る手術ではそれ以上のメンバーで行う事もあります)。
術中、予期せぬ事態が起った場合も勿論、スタッフ一同最善を尽くす事をお誓い致します。
麻酔や手術は、よく航空機のフライトに例えられます。
機長は術者、副操縦士や整備士、客室乗務員などは助手がつとめます。大切なお客様を載せて目的地まで飛行するためには機長だけの力でできるものではありません。より安全なフライトのためには優秀なスタッフが必要です。
麻酔をかけて執刀し、無事手術を終えて麻酔から覚めるまでは、ちょうど飛行機が離陸し、着陸するまでと同じです。
離陸してからの数分間、着陸するまでの数分間は、フライト乗務員にとっては特に緊張し集中しなければならない時間だと聞きますが、手術も同じで、麻酔をはじめてから麻酔が安定するまで(飛行機で言えば、雲の上の安定したところを水平飛行するまで)は特に集中してモニターをしています。
今、あなたの動物はまさに離陸したばかりです。この間は我々スタッフは特に集中したいので、飼い主さんには待合室でお待ちいただいております。
麻酔が安定すれば、ご希望の方は手術室の隣の部屋までご案内し、ガラス越しに手術を見学することができますので、もうしばらくの間、お待ち下さい。
全神経をあなたの動物のために集中させるための時間ですので、どうぞご理解をいただきたいと思います。
それではこれからの時間、安全に麻酔が覚めるまでスタッフ一同最善を尽くしますのでよろしくお願い致します。
<追記>
手術を行う部位や採血、点滴などを実施する部位は、毛刈を行います。これは細菌感染予防のためや血管確保のためです。ご了承下さい。
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