最近海外で活躍される方が増加してきましたので渡航と主なワクチンについてのコーナーを作りました。必ずしも当クリニック接種可能ではありませんがお問い合わせ下さい。

●黄熱病
 1回接種です。
 接種後10日から有効になります。このため10日以上前に接種することが必要です。 また当日風邪を引いているなどの体調不良があると接種できません。 ワクチンの副作用で接種後約1週間頃に発熱や倦怠感の出ることがありますので、2〜3週間以上前に接種される方がいいです。
 生ワクチンなので、接種後4週間は他のワクチンの接種は出来ません。

●ポリオワクチン
 1回接種です。 経口投与です。
 現在の主な流行地は南アジアとアフリカです。
 日本では昭和50年〜52年生まれの人が受けたポリオワクチンは効果が低かったため、流行地に渡航する場合には1回の追加接種が推奨されています。 日本での接種は2回で他の国より少ないので、留学先などから要求された場合接種が必要となります。
生ワクチンです。

●破傷風ワクチン
 発展途上国に渡航する人にすすめられます。 特に、怪我のリスクの高い人や、外傷時に医療機関での治療が期待できない地域に渡航する人は必要です。
 12才〜22才:定期予防接種の3種混合ワクチン(DPT)を受けていれば、不要
 23才〜S43以降の生まれ:定期予防接種の3種混合ワクチンを受けていれば、1回の追加接種。
 S43年以前の生まれ:DPT定期予防接種が開始されていないので、基礎接種(1ヶ月空けて2回、6ヶ月後に1回)。 基礎接種を受けていれば、10年毎に1回接種。

●A型肝炎ワクチン
 発展途上国に中・長期(例えば6ヶ月以上)渡航する人に勧められます。
 2〜4週間隔で2回、6ヶ月以上滞在する場合には6ヶ月後に1回追加接種。
平成24年4月現在大変品薄になっています

●狂犬病
 日本では撲滅されて久しいですが、欧米を含む大陸では現在も存在します。
 予防方法は、犬に限らず野生動物との接触を避け、手を出さないことです。
 万一咬まれた場合には「まず、洗う。次に病院で傷口の治療をして、破傷風と狂犬病のワクチンを打つことです。 傷口を口で吸い出してはならない」事が大切です。
 アジア・アフリカでの感染の主役は犬ですが、 アメリカではアライグマやコウモリ、ヨーロッパでは狐が感染の主役です。猿でも感染します。
 ワクチン
 動物を相手に活動する場合や野犬の多い地域に長期滞在する場合には事前にワクチン接種が推奨されます。 WHOでは0,1,4週の3回接種を勧めています。

平成24年4月現在大変入手困難になっています
渡航時のワクチン接種について