全国腎臓病連合会(ぜんじんきょう)の雑誌に最近掲載された記事より
三木健二先生が透析歴30年を達成された患者さんを対象に全国調査をされた結果です。
達成者が1人以上いるのは32都道府県
上位5位は@新潟県(22人) A愛知県(19人) B東京都(14人) C京都府(14人)
D神奈川県(8人) D福岡県(8人)
達成者ゼロ 15県
透析30年達成者率
151人/発足当時の会員数10,118人(1977年)×100=1.49(67人に一人)
都道府県別30年達成者率
@ 新潟県 6.29
A 北海道 4.76
B 神奈川県 4.32
C 島根県 4.26
D 静岡県 3.59
E 滋賀県 F 和歌山県 G京都府 H香川県 I 大分県
30年達成者のセルフケア
・食事管理:「厳密にしている」 0%
「かなり厳密にしている」 7%
「一応している」 87.3%
・運動:「家庭、職場で出来るだけ身体を動かすようにした」 61.2%
「散歩・ウオーキング」 29.9%
「通勤・帰宅中に出来るだけ歩くようにした」 16.4%
30年達成者の体調・生き甲斐・透析の満足度
・体調:「あまり良くない」 「良くない」 48%
(一般透析患者さんの3倍)
・闘病意欲、生き甲斐:「とても強く感じる」「かなり感じる」「感じる」 76%
・透析方法の満足度:「かなり」「どちらかといえば」 満足80%
(一般透析患者さんでは90%)
30年達成者の性格
男性 女性
医師、看護師さんと気軽に話す 79.2% 100%
医学情報についても関心 75.0 78.3
物事を頼まれると断れないほう 75.0 91.3
体調の変化に神経質 70.8 65.2
自分の意見を持ち頑固 68.8 56.5
あるがままに受け止めるほう 64.8 82.6
30年達成者の社会経済的背景
・日常生活動作「一人で外出できるか」
「楽に」 25.1%(一般透析群 35.6)
「楽ではないが」 46.5%(同35.6
「隣近所なら」 14.1%(同14.3)
「庭先に出る程度」 8.5%
「ほとんど寝たきり」 5.6
・家族の形態 一人暮らし 21.1%(同7.9)
・就労 男性42.9%(同50.2%) 女性12.5%(同18.6)
・家庭生活・趣味 69%
「週一回以上、友人、親戚に会ったり、電話」 70%
今回の報告では次のようなことが浮かび上がりました
@ 食事管理・運動ともゆるやかで実行できる範囲のことを心がけていることが多い
A 体調は良くないと感じながらも、気力は充実している人が多い
B 精神面では「第3期」の人が多い
「第3期」とは
心がより高い次元に向けられ、」新しい自我が生まれ、透析を受け入れ、発展的に生きる決断
がされる時期
C 性格は百歳老人調査と似た傾向
・神経質で体調の変化に敏感
・人生を肯定的にとらえる
・強い「自己」
・社交的
D 10−20代での導入が8割
血管がしなやかで基礎疾患がなかったことが、3段階の合併症(血管障害、骨異栄養症、アミロイド
症)に耐える要因に
E 夜間透析が高率
透析が必要な若い人の場合、夜間透析が社会的活動・QOLに大きな影響を与えることが考えられる
F 30年達成率は都道府県によって差
達成者は特定の病院に集中傾向