MultiBBS:設置・設定の方法
MultiBBSの設置・設定方法について解説します。MultiBBSの運用方法については運用例のページを参照してください。
MultiBBSシステムは、出来るだけ簡単に設置・設置できるように設計しているので(つもり)、ほとんど設定らしいことは不要になっています。
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なお、設置に当たっては、CGIの知識があると便利ですので、説明がよくわからない場合は、とほほさんの「とほほのWWW入門」などで勉強してください。
設置できる環境
- CGIが使えるサーバーであること(笑)
- Perlのパスがわかっていること
- ディレクトリが作成できること
- ディレクトリのパーミッションが777(可能ならば707)に設定できること
- Perlでcrypt()関数(暗号化処理のため)が利用できること
これらのうち、最後のcrypt()関数の件は特に重要です。この関数はサーバー(プロバイダ)ごとに使用できる・できないの違いがあり、crypt()が使えない場合、ボード管理に必要な暗号か処理ができませんので原則として使用できません。
このことで、「crypt()が使えないのですが何とかなりませんか?」という質問を受けるのですが、自分でcrypt()を自作できる人以外はどうあがいても無理です。こちらでの対応もしませんので、この場合はMultiBBSの使用をあきらめて下さい。
(できるものなら、こちらで対応しています)
設置・設置の手順 (手動モードはver1.30より廃止しました)
1.スクリプトのダウンロード
まずスクリプトをダウンロードします。ファイルの拡張子が ?????_cgi.txt などのようになっていますので、これを ?????.cgi に変更してください。
2.スクリプトのデフォルト設定の変更
まず、各スクリプトの1行目にある Perl のパス指定を、設置するプロバイダの Perl のパスに書き換えます。Perlのパスがわからない時は、それぞれのプロバイダの管理者に直接訊ねてください。
続いて、config.plの設定を変更します(このファイルは各スクリプトの共通の設定値になります)。 さらに、各ファイルの先頭部分にあるデフォルト値の変更を行います。メモ帳や愛用のエディタなどで必要に応じて書き換えてください。
なお、スクリプトのファイル名を変更するときは、かなりの書き換えが必要になります。スクリプト内で矛盾が生じないように慎重に書き換えてください。
3.ディレクトリの作成
アップロードをするサイト(自分のホームページ)に、MultiBBSを設置するサブディレクトリを作成します。このとき、プロバイダによっては cgi-bin ディレクトリにしかCGIの設置ができない場合がありますが、そのときは cgi-bin にMultiBBSを設置します。
続いて、そのディレクトリ内にログを保管するディレクトリを log の名前で作成します。ディレクトリを作成したら、そのディレクトリのパーミッションを 777(可能ならば707) に設定します。
MultiBBSシステムは設置するディレクトリのパーミッションが 777 でないとボードの新規作成ができないようになっていますの注意が必要です。
4.ファイルのアップロード
作成したディレクトリに各ファイルをテキスト(アスキー)モードアップロードします。
multibbs.cgi、admin.cgi、config.pl、jcode.plの4つは必須ですが、残りのファイルは特に必要ありません。必要に応じて(その機能を利用するときに)アップロードしてください。
5.パーミッションの設定
各ファイルのパーミッションを、以下のように設定します。
ファイル |
パーミッション |
説明 |
備考 |
multibbs.cgi |
755(705) |
掲示板スクリプト本体 |
※必須 |
remove.cgi |
755(705) |
削除用スクリプト |
|
edit.cgi |
755(705) |
編集用スクリプト |
|
admin.cgi |
755(705) |
管理用スクリプト |
※必須 |
admin.pwd |
666(606) |
管理用マスターキー |
※転送する場合のみ |
config.pl |
644(604) |
共通設定ファイル |
※必須 |
jcode.pl |
644(604) |
日本語処理ライブラリ |
※必須 |
domain.lst |
666(606) |
ドメイン設定ファイル |
※転送する場合のみ |
基本的に、CGIスクリプトは777(可能ならば707)に、書き込みにあるデータファイルなどは666(可能ならば606)に、ライブラリ類は644(可能ならば604)に設定します。
6.admin.cgiの実行
最初にadmin.cgiを実行します。初めて実行するときに、管理用のマスターキーを設定しますので、画面の指示に従ってマスターキーを設定してください。(マスターキーの変更はCGIでできます)
このマスターキーは以後作成するすべてのボードに有効なパスワードにもなりますので、安易なパスワードを設定しない方がよいと思います。マスターキーの設定が完了すると、総合管理メニューに移り、MultiBBSの各機能を利用できるようになります。
7.ボードの作成
以後は、admin.cgiから新規にボードを作成しながら運用してください。運用についての注意点などはこちらをご覧ください