5/30
 今日も早朝より曇り空、九州南部はすでに梅雨入りしているようだ。
 実は今日、ユウマが和歌山市内でクラブ活動があり、一泊するとのことで、いつもより早く駅まで送っていった。本来なら、どんなに時間帯が早い電車でも彼をたたき起こして、自らの足でその自転車を駆動しさせ、『甘え』は一切許さない私だが、一昨日、夕食時にチョット呑んだ勢いで
「おぉ、送ってやるよ」
と言ってしまう。そこで「男に二言はない」と、黙って彼を駅まで送っていったワケである。
 その後、会社へ行き、先日からやり残した機械(今度は発電機)の修理を行う。実はこの発電機、燃料タンクからガソリンが常時漏れているので、非常に危険極まりなく、これを修理するため、"気化器"を分解洗浄し、元通りにして一件落着となる。と、そこへ【武田リャーリングの社長】から緊急電話が入る。
武シャ「おぃ、忙しいか?ちょっとトレーラーを引き上げてくれ」
と突飛に言われ、意味不明な要件を告げられる。そういう内容の電話ということは、『私の叔父さん』であること間違いない。
「え?何でですのん?今、出先ですので早急に大型車両で行きますっ」
 そう言って、大急ぎで我が家へ戻り、自宅にある大型車両に極太ワイヤーを積み込み叔父さんの工場に向かう。約1時間後にそこに着いたのだが、そこには20tもの鋼材を満載したミニトレーラーが大きく右方向に傾き、今にも転倒しそうだった。私は遅くなった事を軽く詫び、早速復帰作業に取りかかる。直径20oの鋼製ワイヤーでお互いの車両を連結し、両者が運転席に乗り、合図と共にユックリユックリ引き上げる。ジリジリとその大きなトレーラーは体制を立て直し、5分後、ようやくその体制を整えることが出来た。私もあまりの荷の重さに少し焦りはあったが、作業がうまく行き、正直ホッとしていた。何よりも当の運転手さんが小躍りして喜び、何度も何度もお礼を言われる。その後、再度工場にトレーラーを誘導し、無事荷物は下ろせた。
 時刻は午前11時、中途半端な時間なのでそのまま自宅に引き返し、昼食を摂ることとした。で、思い出したように散髪に行きたくなり、午後、田辺市内へ出向く。外は今にも降ってきそうな空だった。
 午後3時、散髪も終わり、5才ほど若返ったであろう髪型に満足し、帰りに本社に立ち寄ると、今度は社長の奥さんが「農業用の消毒機器」をトラックから降ろそうとリフトを運転していて、なんと、後輪をぬかるみに填めてしまっていた。それを見た私は、T主任に連絡をし、2tダンプトラックで引っ張り二人して引き上げることに成功する。

 ワイは『フリーのJAF』か說。
戻る