今日、仕事の方は休暇となっていたが、現場で使用する会社の機械が調子悪かったので、朝より修理のため出勤した。その機械とは、工事現場で地面を締め固める通称「ｺﾝﾊﾟｸﾀ」と言う物で、強烈な振動で足下の土を締め固めるものだ。私は手持ち道具でできるだけの事をしようとその機械を分解していき、ようやく故障の原因となる箇所を探し当てる。ま、比較的故障は軽傷だったため、簡単に直り、後は駆動機に繋がっている「ﾍﾞﾙﾄ」を新しい物に交換すれば出来上がりと言うところまでできた。そこで、町内には売っていない特殊な「ﾍﾞﾙﾄ」みたいだったので田辺市内までその「ﾍﾞﾙﾄ」を購入しに行こうと車を走らせた。この時点で時計はすでに午前11時を回っていた。移動中、運転席に備えてある「ｹｰﾀｲﾎﾙﾀﾞｰ」の中の電話が鳴りだした。#10ｱｯﾁｬﾝからである。
#10「仕事は忙しいですか？どうです？昼からｲｼﾀﾞｲ釣りにでも。」
と、釣りへのお誘い電話だった。
「ええねぇ。行こう行こう。今ね、田辺市で移動中やから12時半ごろにもう一回電話するわ」そう言うと私は修理品に使う「ﾍﾞﾙﾄ」を早急に購入し、急いで会社へ戻った。会社には修理中の機械がﾊﾞﾗﾊﾞﾗに分解されたままだったが、#10ｱｯﾁｬﾝとの約束があるため、分解順序などｵｶﾏｲﾅｼで適当に組み立て、修理を明日へのばすこととする。この機械の出番はそう何回もないのでこれでいいのだ。私はこの時点で頭の中は「ｲｼﾀﾞｲ釣り」の事でいっぱいになり機械の修理のことなんざぁ、これっぽっちも考えておらず、どっかへ吹っ飛んでしまっていた。
午後1時、#10ｱｯﾁｬﾝを車に乗せ、まずみなべ町内の釣り餌屋まで急いだ。車中ではお互いの近況等を話していると、あっという間に釣りｴｻ屋「釣太郎みなべ店」に着く。で、私は自分のｴｻを購入すべく空のｴｻ箱を持って入店しようとすると、目の前でどこかで見たような風貌の人が自販機でしがなくｼﾞｭｰｽを買っていた。よくよく見てみるとそれは「みなべ田辺青年会議所」あ、いや、「白浜田辺青年会議所」の2007年度理事長「S海さん」だった。久しぶりにお見かけしたその顔は少しお太りになられて、とても健康そうでなによりだった。お互い急いでいたのかも知れなかったが、ｺｰﾋｰの一本でも飲みながらもう少しﾕｯｸﾘとおしゃべりしたかった。
その後、ｴｻを購入した私たちは一路白浜町内の磯場へ急ぐ。「ｼﾞｮｰﾓﾝ」という釣りﾎﾟｲﾝﾄで竿を出したのはもう午後3時近かった。この時期、ｲｼﾀﾞｲのｴｻと言えば「ｳﾆ」を使用するのだが、私、「ｳﾆ」を使ったのはﾎﾝﾆ久しぶりだった。何回もｴｻをつけては海に投げ込み、ｱﾀﾘを待っていたが、とうとう夕方の5時になり、二人とも何にも釣れないまま納竿となってしまう。今夜#10ｱｯﾁｬﾝは消防訓練があるということで足早に磯場を後にするが、途中、「ﾒﾁｬｸﾁｬ綺麗な美人のいるソバ屋」を教えてもらった。
今度行こう。
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