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 今日もトンネル工事現場での作業となる。一方、中芳養の現場では【ヒロサン】が漁港より漁の連絡が入り14時よりそちらに向かうとのことであった。残された作業員は約2名。それでも出来るだけのことはやっていたようだ。
 夕方、社長より「おい、誰か、倉庫の事務所に『鯵』持ってきてるぞ」との連絡があり、私は「あ、【ヒロッサン】やな」とピンときた
。彼は、漁に出て、売り物にならない魚をわざわざ持って帰り、私たちに分けてくれるのであった。売り物にならないと言っても、ちゃんとした魚、私たちが食べるにあたりなんら不自由はない。ただ、形が不揃いなだけで商品にならないのだ。で、いただいた『アジ』を早速『干物』にしようと、晩飯前にその魚を整理し、みりん、醤油を塗って一夜干し用のかごに入れ、物干し場に干しておく。こうして干し物を作ると、冬の空気はものすごく乾いていてしかも、魚が新鮮なため、甘くておいしい干物が出来あがるのである。この辺の干物は、酒の肴にもいいし、ご飯のおかずにもなり、結構有名らしい。特に『目刺し(ウルメイワシ)』はみなべ町の特産で軽く火であぶり、温かいウチにいただくと、とても香ばしくておいしい。さらにカルシウムタップリなので妊婦の方々や育ち盛りの子供にも好評だそうな。
 ってな具合で今日は日記を閉めるのだ。
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