2/4
 立春の今日、外は凍えるような寒さだった。昼頃に少し日差しがあったが、窓を閉めた縁側であれば暖かさも十分感じられるのであるが、外では気温が低いためヒナタボッコにはならなかった。
 午前中は田辺市中芳養の現場へ、午後はみなべ町熊瀬川の現場へ、夕方は再度田辺市を訪れ私の先輩でもある「オフィス マツシタ」社長と出会う。と、いうのも仕事関係の契約書のことで、どうしてもわからないところがあり、自分の手に負えないので「ここは専門家でないと」と考えて訪ねていった。マツシタさんは「おぉ、おまえ、久しぶりやな。元気か?」と笑顔で迎えてくれ、近況を話し合ったあと、本題に入り、いろいろとアドバイスをいただく。コーユー時って法律の専門家はすこぶる凄い!と感じるワケである。マツシタさんもご厚意でしてくれるのであるが、私も手ぶらで訪ねるワケにも行かず、田辺市で有名なお菓子屋さん「tamura」でケーキを購入し、「お口汚しですが…」と控えめに差し出す。マツシタさんも気心知れた人なので「そうか。ほな、遠慮無しにもらうで」とうれしそうに見入っていた。
 ちょこ2時間、仕事のことや、自分の身の上話などをお互い話し、「どうしてもシンドクなったら、また来いや。な。」とお言葉をもらう。その温かい言葉にうれしくて涙が出そうだった。
 夜、私がお風呂かた上がるとハルが「ワカメスープ」を作っていた。200CCのカップにワシヅカミにした乾燥ワカメを入れていたので
「おまえ、それって、ちょっと入れすぎちゃうか?入れすぎやで。絶対入れすぎやで!」
と大げさに私が言うと、居間より嫁さん
「入れすぎやて!すぐ(乾燥ワカメ)無くなるモン!」
と激怒していた。真っ赤な顔をしたハルは仕方無しに約1/2を袋に戻していた。彼女、わさび使う時も「これでもかっ!」ってくらい小皿に入れるんですわ。
戻る練