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 今朝は久々にユックリした朝だった。午前6時半ごろに目が覚めたのだが、布団の中でケータイをいじくっていると午前8時近くになった。と、あわてて飛び起き軽く食事を済ませて、かねてからやり残していた仕事の書類を仕上げることにした。残りの作業はというとほとんど仕上げ段階だったので午前11時ごろに終了した。が、なぜか猛烈な睡魔が私の目を襲ってきた。そこで事務所のソファで少し横になることにした。ドサッと横たわると瞬間に寝入って、「あ、寝過ぎた囹」
と思ってふと起きると20分しかたっていなかった。が、気分はスッキリですこぶる調子良くなる。

 本家の方がなにやらにぎやかだ。行ってみるとハルの同級生数人が遊びに来ており、居間で『ケーキ作り』をしていた。私もケーキは大好きだが本来のあの「プ〜ン」といい香りがしない。それもそのはず、キョウビは「ケーキの下地用カステラ」「絞り出すだけの生クリーム」「飾り用の銀色ふりかけ」等、自らがオーブンで焼いたり、生クリームを何時間もかけてホイップすることなどカイモク不要なのだ。ただ、買ってきたその物を並べて飾るのみ。これも時代の流圧なのか。しかし
「璉これ、おとうさんの分。ハイ、ドーゾ鍊」
と差し出されると
「おぉ、これは拙者の分まで…。かたじけない…」
とニコニコ顔でうまそうに食べてしまう。そういう自分がただ情けない。

 午後、年末までに散髪に行っておかないと、年の瀬になって忙しくなると行けなくなってしまうと思い、田辺市へ散髪に行こうと思ったが、あいにく今日は第三日曜で理容組合はお休みとなっていた。仕方がないので、来週から現場で使う無線機の修理をする。最近の無線機は昔と違い、プラスチック部品が多いので分解するときには細心の注意を計らないと細かい部品が破損し、再組立不可能となる場合がある。実際、組立不能となり、機械の外側をセロハンテープでグルグルに巻き立てたこともあった。その修理も小一時間で終わり、夕方まで中途半端な時間が残ってしまう。仕方がないのでコーヒーでも飲みながらテレビを見て過ごすことにした。こういう過ごし方ももう何年もしておらず、
「なんとユックリした休日だことオホホ…」
と久々の休暇を堪能する。
 ソーコーしているとハルの同級生も帰宅し、我が家の晩餐となった。居間でそのまま子供達と一緒にテレビを見ている私。キッチンで
「今夜はしゃぶしゃぶよ」
と支度をしている嫁さん。とキッチンのほうから「あ囹」と悲鳴が聞こえた。とっさに顔を見合わせる子供達と私。すると嫁さんがすっ飛んできて
「『ポン酢』!。『ポン酢』買い忘れた囹これから買いにVショップまで行って来る。畑で大根引いてきて擦っておいて」
と財布片手に車で家を飛び出していった。
「これから買いに行くってVショップまで行くんか。20分待ちやな。なんじゃそら」
と思いながらもユウマと二人して自宅のそばの菜園にて父母が作っている大根を3本ほど収穫してきた。で、そんなドタバタもありながらやっとの事で夕食にありつけることが出来た。が、「今夜はしゃぶしゃぶよ」とは、昨夜の納会のお刺身の余りをしゃぶしゃぶにしただけだった。だぁが、しかし!季節のおいしい野菜がタップリ入ったそのしゃぶ鍋は魚の出汁も程良く出て非常にうまかった。私もこの鍋だけで満腹となり、食後そのままこたつで寝転がってしまい、食べてすぐだったので数分後には『牛』になっていた。
 
 さて明日より2週間で今年も終わる。工事の方も工程がギリギリで余裕が無くなってきた。こういう時に限って飛び込みの仕事が入って来るのよね。
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