11/29
 やはり冬ということでどんよりと曇った天気がおおい。延びていた田辺の現場での基礎コンクリート打設も早朝より順調に運ぶ。
 実は昨日、当社従業員のウチで一番若い人のおじいさんが亡くなった。入院生活が長かったらしいが、そのおじいさんとは私も何回かお会いしたことがある。そして今晩、お通夜が自宅でしめやかに執り行われたのであるが、季節柄、かなり冷え込む。葬儀屋さんが出張で会場設営してくれているのであるが、ストーブがアチコチにあった。で、私もすかさずストーブのそばを陣取りイスに腰掛けたまま一度たりとも席を立つことがなかった。焼香を除いては。しかし、延々とお通夜の行事が過ぎていくと時間と共に段々と暑くなってくる。上着を脱ぐ訳にもいかず、少しずつイスをずらし、ストーブから適した距離を保つ。後ろの席でクスクス笑っている声が聞こえたが、そんなもの気にしているとこの業界では生きていけない。自己主張をハッキリ見せた者だけが生き残れるのだ。
 話は前後するが、そのお通夜に実は遅れそうになっていた。夕方、事務所に帰ると、振興局の監督職員(以前、現場でタヌキの糞を踏んでしまった。)から、検査用の図書の不足を知らせるfaxが届いており、大至急その書類を作成して、超特急で振興局にむかう。高速を使えば午後5時ギリギリに着くはずだ。そう願いながら延々と車を走らせ、なんとか午後5時閉館までに間に合った。だが今度は帰りも小1時間はかかるため、自宅に着くと午後6時を回っていた。そこで大慌てになって喪服に着替え、お通夜に臨んだワケである。
 ふう、忙しい一日だった。
戻る