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 さすが南国和歌山と言えども、この時期朝晩はかなり冷え込む。今日も霜らしきものがうっすら降りていた。だがこんな日は日中すこぶる天気が良く温かいので実にいいことなのだ。だが同時にあと2日くらいで雨が降ると言う前兆でもある。
 と、冷え込みがかなりツラくなってくると『鍋』のおいしい季節、さっそく嫁さんに
「今晩どうな、寒くなってきたから前に言ってたやつ。アレ、アレ…」
と喉まで出てきた言葉がなかなか口から出てこない。そこで何を勘違いしたのか嫁さん
「えぇぇ!!なによぉ!!!モゥ!!!!!」
とドエラく怒りだした。
「いゃ、だから、あの…、寒いから『鍋』…」
と私はなぜか恐縮しながら晩飯の提案をする。
「え?あ、ご飯?あ、あ、水炊きやろ?、やろ?」
とバタクタ慌てた返事が返ってくる。オマエ、何考えとんねん。
 で、こんなことでつまらぬ押し問答しても仕方がないので、かねてから家族で疑問視されていた我が家の『鍋の大きさ』を解決すべく、一回り大きな土鍋(10号)を購入しに仕事の合間に「コーナン」へ寄る。まだ子供が小さいときは9号で十分だったのだが、中1と中3となると食べる量もハンパではない。よって10号の土鍋を購入することになったのだ。で、私はコーナンに意気揚々と入っていき、ところ狭しと陳列されている「土鍋」を物色しにいく。最近はガス兼用IH(電磁調理器)対応の土鍋もあるが、店員曰くそれをガスコンロで使用すると、少なからずトラブルがあるらしい。で、その忠告をシカと受け止め、ガスコンロ用土鍋(10号)を購入し、♪ルンルンとコーナンを後にする。
 夕方、明日の仕事の打ち合わせが長引き、助手席に積んでいる「土鍋(10号)」を気にしながらヤキモキする。やっとのことで打ち合わせも終わり、新しい土鍋(10号)をひっさげて玄関を開ける。
「あぁ、やっと来たわ…」
とブツブツ言われながらもさっそくその土鍋をカマヤへ持っていく嫁さん。そして待つこと数分、白菜、椎茸、白ネギたっぷりのうまそうな『水炊き』が出来た。さっそくそいつを「ミツカンゆずぽん」で頂く。うん!うまい!!!。カ〜ッやっぱり冬は『鍋』にかぎる。…と、待てよ、野菜はええけど、肉系はと言うと、私のリクエストの「牡蠣」の他に…、魚が入ってるが…。
「あ、それね、おいしそうやったから買ってきた」
と嫁さんが言うその魚は紛れもない「グレ(メジナ)」だった。それも三重県産。
 說あーあー、そーだろーよ。所詮私はグレの一匹も釣ることができませんよーだ。
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