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 今日も気持ちいい晩秋の青空だった。空気が冷たいせいで青空の真ん中は真っ青なコバルトブルーになっている。自然の色彩ってすごいなと感じる今日この頃である。
 さて、季節も冬が近づき、ここら辺でイッチョー上着を新調しようと思いたった。ちょうど手元に「洋服の青山」のサービス券みたいなのがあったのを思い出し、今日の晩にも買いに行こうと気持ちが高ぶってきた。しかし、嫁さんは今夜、ソフトバレーの練習があるため私一人で行かなければならない。「ほな、日改めたら?」と思うかもしれないが私の性格は「ほしいといったら、今ほしい」なので、仕事が終わって晩酌もせず出かけようと思い立つ。昼間、休憩時間に「洋服の青山」に電話をし、夕方の営業時間は午後8時までと確認をとっておく。で、仕事も早めに切り上げ…と思ったのだが、夕方、少しばかり工程が遅れ夜8時ころに現場へ行かなければならないことが発生した。仕方がないのでそれまでに買い物を済ませようと、帰宅するなりメシをかきこみ、そのまま買い物に出かけることにした。サービス券を探し当ててこれでよしと思ったがその「サービス券」は「洋服の青山」ではなく「紳士服のはるやま」だった。私はその券を見つめながら持った手がふるえ、額から一筋の冷や汗が流れてくるのが感じられた。だが、電話をかけて予約を取ったわけでもないので、「はるやま」に行くことにした。なんせ現場に午後8時に行かなければならないというプレッシャーから慌てて買い物を済ませることにした。店に着いて商品を見ながら店員を呼びつけ、色々と聞き、ジャケット一着とシャツ一枚を買った。これで1万円でお釣りが来たので結果オーライで「はるやま」が正解だったわけだ。と、喜んでいるのもつかの間、その足で現場へイチモクサンでもどり、コンクリートの仕上げを行う。
 話は前後するが、コンクリートの仕上げを行っているとき、地区の区長さんから電話があり、今度の区民役員の忘年会に参加お願いしますと言われる。私も「えぇ、わかりました。よろしくお願いします。」と簡単に答えたものの、その日、子供の野球部保護者の忘年会が入っていたのをすっかり忘れていた。ダブルブッキングである。さてどうしたものか。
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