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 昨夜、日曜日からのあまりの疲労の酷さにベッドに横になりウツウツと寝入る頃、強烈な恐怖感になぜか襲われる。これは私の持病かもしれないが、疲れがひどいと体は休もうとして睡眠を摂りたくなるのであるが、睡眠状態に入り意識が薄らいでいく頃、なんてない普通の夢を見ただけでもものすごく"怖く"なる。別に怖い夢でもなんでもないのにだ。例をあげれば、夢の中で家族や友達が出てきて、普通に会話していてなぜか蛍光灯を消そうとするとそれが強烈な恐怖感となり、ハッと目が覚める。すると心臓はドキドキ、汗がジトーっと出てくる。だからまた眠れない。これって精神科へ行かなあかんか?その昔、といっても2年前、学校の役とか、仕事とか、JCとかむちゃくちゃ重なって超忙しかったころ、疲れて寝入る時によく"雷に打たれる夢"をよく見た。不思議なもので夢の中で雷に打たれても、付近が真っ白になり、何も聞こえなくなるだけで死にもしない。そんな妙な夢を何度か見た。当時はなにか自分でもわからないプレッシャーがあったのかもしれない。そういえば時を同じくして"機関銃で撃たれる夢"もよく見た。機関銃でズタズタに撃たれるのであるが、私は映画『マトリクス』よろしく体をくねらせたり、コンクリート塀に隠れたりとその弾からうまく逃げていた。ほんまに妙な夢である。最近はそんな夢は全然見ることがない。
 晩飯も終わり、インターネットで音楽を聴いていると、さだまさしの"つぐない"が流れてきた。この曲は前から知ってはいたが、この年になって改めて聞き直すと、心に突き刺さるものがある。この曲は交通事故で相手を死なし、残された家族に償いの意をこめて毎月送金し、7年目にして相手から許しの便りが来たというものである。その昔、ニュースで東京・世田谷区の東急田園都市線において、2人の少年が銀行員の男性に対し車内で足が当ったと口論の末、三軒茶屋駅のホームで2人がかりで殴り、のちにくも膜下出血で死亡させるという事件が起きた。傷害致死罪に問われた少年の判決公判が2002年2月19日、東京地裁で行われた際、2人は言葉では謝罪し、「自分という人間を根本から変えてゆきたい」などと述べたものの、事件自体は酔った被害者がからんできたことによる過剰防衛であると主張していたのだ。判決公判の閉廷直前、山室惠裁判長が被告人2人に対し「さだまさしの『つぐない』という歌を聴いたことはありますか」と切り出し、「この歌のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君らの反省の弁が人の心を打たないか分かるでしょう」と異例の説諭を行い、反響を呼んだということがあった。これは命の代償はそれほど大きく、計り知れぬものだと訴えているようだ。
 なんやかんやと、こう湿っぽい記事を書いている私の今の格好は風呂上がりでビールを二本飲み干し、ほろ酔い状態で暑さのあまりほぼ"全裸"に近い状態であったりする。
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