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　『美人薄命』。そんな言葉が頭をよぎる今日の通夜。その通夜は、もの凄い数の参列者で、ﾌﾟﾚｱの前の駐車場がｲｯﾊﾟｲになり、前の通りまで人が溢れていた。享年53才。私の小学校の時の思い出と言えば、この恩師先生とみなべ町住在の後藤先生しかない。時には怒られ、殴られたり、泣かせてみたり、笑わせたりと言い出せばきりがないだろう。ｻｻﾞﾝｵｰﾙｽﾀｰｽﾞのﾊﾞﾗｰﾄﾞが流れる通夜の席では同級生のﾏﾁﾖﾁｬﾝと高城小学校の校長と一緒に座っていた。ﾏﾁﾖﾁｬﾝと、小学校の時の思い出をあれもこれもとならべては、懐かしんでいた。私は故人の旦那さんにも面識があり、旦那さんは今、ある中学校の校長をされているとのことであった。入り口で旦那さんに「高城中学校でお世話になりました#51です」と声をかけると「あ、どうも。わざわざありがとう」とお言葉を返された。憶えててくださったのである。
　しかし、こういうお葬式というのは、最近とても心苦しい。今までは、別に何も考えずに参列していたが、今日は飾られている恩師先生の若かりしころの写真をしっかりと頭に焼き付けようと、最後の焼香に手をつけた。幸いにも二男一女に恵まれ、立派に育っておられるみたいだった。特に娘さんは、恩師先生の面影を漂わせ、ﾏﾁﾖﾁｬﾝと「よく似てるなぁ。」と話しこんでしまう。
　帰宅後、夕食がまだだったので一人遅い晩飯を食べる。なぜか今日はﾋﾞｰﾙが苦い。
　今日は、もうこの辺にしよう。
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