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 本日、快晴で夏の日差しがもの凄い。今日はユーマたちの中体連で軟式野球県大会である。am7:30集合。選手たちは軽く体を慣らした後、am9:00、貴志川スポーツ公園に向けて高城中学校を玉井校長がチャーターした龍神バスに乗り出発した。最近はみなべ町まで高速道路が来ており、いくら高い使いにくいと言っても『金より、ナマクラ』、これが非常に便利がいい。お盆や正月などハイシーズンの渋滞は著しいが、シーズンオフはカイモク車がない。私は生徒のバスの後を乗用車で#4ヨッチャンと一緒について行った。後部座席にはこの夏一番の化粧を施したよそ行きバージョンの嫁さん。#4ヨッチャンの息子さんは中学2年生、もちろん県大会など初めてで、でも2年生でこういう経験が出来ると言うことは、アル意味いい経験だと思う。ひょっとしたら来年も県大会に出れるかも…。そう思うと一回でも経験しておけば度胸がつくものである。#4ヨッチャンとの車中では魚の話、お互いの子供のこと、釣りの話、今日の試合の話、今までの野球部の話、今日の野球についての話など、話題にはことかかなかった。約1時間で現地に到着。私は今回のグラウンドは高城中学校に『毛』が生えたモノと聞いていたが、ところがどっこい、みなべの千里球場顔負けの芝生球場であった。また、北向きに地形が開けていたため、北風が入ってきて風が非常に心地よかった。試合開始時間はpm1:00。現在AM10:30。時間がありすぎなので#4ヨッチャン、その他女性議員等と協議した結果、早めの昼食をとることにした。球場から程なく近い所にセブンイレブンがあったので、みんなで買い出しに行く。実はそこで、ここでは言い表せない非常に困ったモノを購入し、飲用してしまう。我ながら情けない。
 試合の方は時間がおしており、我がチームと高野口中学との試合時間はPM1:30開始となってしまう。「プレイボール!」とアンパイアのかけ声にユーダイの第一球。サイレンが鳴り響く。だがここで目を疑うような光景を目の当たりにする。おそらく、こんな光景は生徒たちも初めてだったにちがいない。相手の高野口中学校の先頭打者、あろうことかそのユーダイの第一球を右中間後方へ劇打。なんとこれがランニングホームランとなってしまう。静まりかえった球場。3秒後に相手チームの応援団の奇声。こちらは深いため息。「あかん…、やっぱり県大会はレベルがちがう。」と私は心でつぶやき、今日はコールド試合でシッポを巻いて帰るのかもしれないと下を向く。その後なんとか一回表を終わらせ、続くは高城の攻撃。相手の高野口中学は全校生徒300人以上、こちら高城中学はたかが40人そこそこ。こんなチームにかかっていっても勝てるはずなどない。一回裏、ユーマが先頭打者でバッターボックスに立つ。完全に静まりかえった高城観客席。ところが、この後、彼らは信じられない試合展開を見せるのである。
続く連