大人のヨマイ
 今日は朝より、NTT関係者、金網メーカー、工事監督その他で工事の打ち合わせを行う。これは別々に行うつもりがたまたま時間が重なり、現場で行うことになり、でもまぁ、一石二鳥かと思い実行した。かえってこれが吉とでたのである。
 その後、田辺市に用事があり、上芳養からの抜け道を走っていると道ばたにタワワと実った「ビックリグミ」【和名:ダイオウグミ】があった。それを見て私の幼少のころを思い出し、非常に懐かしく思えたのである。その昔、近所にも大きなビックリグミの木があり、学校が終わって帰ってくるとすぐみんなでよじ登って食べた思い出がある。このホームページをごらんの貴兄方々も幼少のころ経験されていることだろう。そして当然持ち主のオッサンにテッしかられたものだ。しかしながら一吠怒られた後、木からおりるとそのオッサンは真っ赤に熟した先端の枝を竹で折り取り、「安全な所で仲良く食べなさい」とその枝をもらった。そういうことで大人と子供のコミュニケーションが図れていたのだと思う。その実自体、それほどウマイというものでもないが、柔らかく何とも言えない食感と微妙なシブさがあるだけなのだが、それが妙にウマミのあるシブサでなんとも言えず、いくつもいくつも食べることができたのである。最近の子供に食べさせてもソッポ向くだけだろう。実際、私は「ヤマモモ」を子供に食べさせようと苦労して山から採ってきて綺麗に洗い、塩を振りかけて出すと「ウヘッ、酸っぱい!」と口を凹ました。その酸っぱさがいいのになぁ。
 この時期、ヤマビワや、ユスラウメ(ちょっと早いか)なんかをみんなで取りに行ってそれだけでケッコウな遊びになった。こんなことをホザく私であるが、私の父親もきっと同じことを言っていたにちがいない。そして我が子もまた私のような年になったとき「最近の若い者はなっておらん。ワシらが小さい頃はプレステとかニンテンドーDSでよく遊んだものだ。今の子供と来たら…」今の子供ときたら…?、どんな世の中になっておるんかいな。
 夕方、田辺の知り合いで、建築関係(主に足場工)を営んでいる方から電話がある。4月17日付けの紀伊民報にその会社の倉庫が写っていて、最近話題の金属ドロボウへの対策が記されていた。「ボクとこ取材にきたけど、もし君の所にも被害とかあったら取材に協力してあげてな」と言われ、もちろん協力は惜しまないことを即答する。しかし、ホンマにえらい世の中になったもんですな。
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