お父さんのウソつき
今日は、午前中、まさに五月晴れといった感じだったが、午後より曇天となる。少々雨粒の降っていたようだ。
 昼飯時、今年初のナスビのヌカ漬けを出してみた。私は毎年この夏野菜がおいしくなる頃、ヌカを練って『ヌカ床』を作っている。出来映えはまぁまぁで、ちょっと浅かったようだった。でもまぁ、いける。晩飯時には時無し大根も出してみた。これにハイミーと醤油をかけてビールをいただくと、もう最高である。嫁さんはこのヌカ漬けの臭さにはどうも苦手のようである。お気持ちはよくわかるのだ。私でさえヌカから漬け物を出すときや、一日一回の練りかえしのときは薄手のゴム手袋を使用する。が、しかし、あの味には勝てず、毎年こんな苦労をしながら作っているのである。もうすぐキュウリが安くなってくるだろう。そうしたら…。思っただけでヨダレが出てくる。
 話は前後してしまうが、夕方、ハルが家の庭でバットの素振りをしていた。あまりの熱心さに「ハル、やっぱりボールなかったらイメージつかめんのとちゃう?」「ようよう、やっぱりボールないと…」「ほな、今晩バッティングセンターへ行くか?「うん!行く行く!」と、しっかりと約束していたのだが、先ほどにも書いた『ヌカ漬け』を食べるさわぎについ、アルコールを呑んでしまい、涼しい顔してテレビを見ていた。「…おとうさん、バッティングセンター行けへんの?」。あッ囹そうやった囹いそいで支度して…。おぉぉ!私の右手に、か、缶ビール!。な、なんじゃこりゃぁぁ!
あぁぁ、こりゃあかん。ハル、ゴメン…。
「もう!おとうさんのウソつき!!」。
…反省せねば。
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