大事な娘が…
工事現場のことがらをここで書くのはあまり好きではないのだが、ちょっと驚いたことがあったので書いてみた。今朝、現場へ出かけ現場内に溜まった水をポンプにてくみ出していると底になんやらゾロゾロしているものがある。よく見ると『コサンエビ』だった。最近あまり見かけなかったのでちょっと感動する。私はまだ酒の味もわからない幼少のころ、近所の悪友とともに夏休みともなると、宿題そっちのけで川へいき、このコサンエビやテナガエビを採ってはみんなで河原でかまどを造り、落ちている枯れ木に火を付け塩焼きにして食べたものである。最近、近所の河原ではもうお目見えすることがなくなっていた。
 時間はお昼を過ぎた頃、父親からあわてた声で電話をもらう。「鉄ドロボウが、鉄ドロボウが…」といいたいことが喉まで来ているが気がせって思うようにしゃべれない。とりあえず私は家に戻り事情を聞く。よく聞けば御坊振興局が監理している置き場の鉄が白昼堂々、盗難に遭ったのだという。エライ世の中になったものだ。第二次世界大戦中、飛行機や軍艦を造るため、お寺の鐘や、百姓のクワでさえ持って行かれたという。しかし、戦争終わってはや60年余り、そのように鉄がいりますか?中国輸出?なんとまぁ。と人ごとのように言うが、明日は我が身、弊社の資材もちゃんと管理しておかねば。
 時は西に日が落ちた午後7時。嫁さん曰く「ハルが帰ってこない」。長男はサッサと帰ってきてメシ食ってるのに。居ても立ってもいられない嫁さんは着の身着のままで帰りの道筋を車でたどっていった。どこをさがしても見あたらない。とうとう学校まできてしまう。どこにもいない。仕方がないので今度はチカミチルートを見ながら帰ることにした。と、薄暮の道路に二人の影が…。ハルだ!。しかしもう一人はだれ??。よくよく見るとなんと、#5ミノルクンである。聞くとウチのハルに野球の事をいろいろ教えてくれていたという。まぁ、帰りは遅くなってはいたが、#5ミノルクンにいい勉強させてもらっていたのである。決してイタズラ目的で誘っていたワケではない。念を押して説明を付け加えておこう。ありがとう#5ミノルクン。
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