祭歳時記




御坊祭に参加する

  上組の祭準備









平成9年9月6日

  初 寄 合


 



・いよいよ、この日から祭の始まりです。
 私達祭好き人間は、この日からのために冬の厳しさ、夏の暑さに耐え
 て日々を過ごし、一年を生きて来たのです。
・集まるのは、上組(椿)地区の人ばかりでなく、神戸・大阪に出た人
 や地区近辺に移り住んだ人、地区に縁もないが上組・御坊祭に魅せら
 れた人達です。本当に祭が好きな人ばかりで、行政の人間やイベント
 会社関係等はいません。
・寄合に先立って開かれた神社の宮司・各地区総代等で集まる総代会の
 報告、祭の行事予定や注意事項の説明があります。
・最後に祭が無事に終われるように乾杯し、あとは宴会です。



平成9年9月11日

  宿 開 き


 
・この日から毎日、祭の宿(会場)が毎日開けらます。
 午後7時半〜11時過ぎまで、準備・練習に明け暮れます。
 
・若中は椿会館に集まります。
 
・取締(世話人)は椿会館横の空き家に集まります。





9月11日〜30日

  練  習 


 

・この日から毎日、祭の宿(会場)が毎日開けらます。           
 午後7時半〜11時過ぎまで、準備・練習に明け暮れます。
 
・「乗子」の練習
  御坊祭最大の見どころ、「四つ太鼓」に乗って太鼓を叩く「乗子」の練習です。
  「乗子」の経験のある若衆が厳しく教えます。
 
・「道中笛」の練習
  「屋台」が移動する際に、「太鼓」「レッツク(〆太鼓)」と共にお噺子
  として「笛」が吹かれます。小学生の女の子が中心になっています。
  笛から音色が出るまでが難しく、また「楽譜」もありませんので覚えるま
  では大変な苦労を要します。

 
・「獅子舞」の練習
  獅子を舞うには、覚えることが多く、また体力も必要です。
  毎日毎日練習してやっと人前に出せるものになります。



 
・「奴(やっこ)踊り」の練習
  「奴踊り」は奉納芸の一つで宮で獅子舞の前に奉納されます。
  4日と5日の昼は園児+世話人、5日の夜には世話人が踊ります。
  園児は1週間ビッチシ練習します。大人は酔った勢いで年に1回程度、練習します。

 
・「幟(しるし)」の練習
  旗印しを上げる練習です。一見簡単そうですが、なかなか難しいものです。
  腕力よりも体全体を使わないと奇麗に見えません。





  


9月26日〜10月3日

  道具の準備  


 

 祭本番が近づくと祭で使われる様々な道具類が準備されます。


・四ツ太鼓の組み立て
  道具の中でも、この「四つ太鼓」の組み立てに一番時間が掛かります。
  釘は一本も使わず、ロープで括っていきます。写真でも判るように厳重
  にロープが巻かれます。


・幟たて(のぼりたて)
  9月30日の夜遅く、地区と地区の境界に「祭のぼり」を立てます。
  これで、10月1日から祭が始まることを市民に知らせます。
  この日から「祭」ムードが一段と高まります。



  


10月1日〜10月3日

  な ら し  


  

 四ツ太鼓を地区内で運行し、担ぐ練習をします。
  若衆も乗子も祭り衣装をつけていません。






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