御坊祭の見どころ     
     四ツ太鼓(よつだいこ)





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 四ツ太鼓は本来、御坊祭の出し物の余興としての位置づけでありますが、その勇壮さ・見栄え等で祭の主役のような存在となっています。
 四ツ太鼓の由来は定かではありませんが、西日本各地にある太鼓台(布団太鼓・チョーサ等色々ある)とよく似ており、おそらく海運業と通して伝わったと考えられます。四つ太鼓は、県内では日高郡以外に見られず、瀬戸内各地に太鼓台が広まった頃(1800頃)に当地の日高廻船も栄えており、廻船を通じて伝わったと思われています。
最も古くから四ツ太鼓を出していたのは、中組・浜之瀬組・御坊組ですが、いずれも廻船業に扶わる人々が多かったのも一致しています。四ツ太鼓が祭に登場した年代は定かではないですが、江戸時代の文献に記載されており、おそらく200年位前からでしょう。
 愛媛県宇和島付近に四ツ太鼓とよばれる太鼓台があるようで、是非調査したいものです。

 10月4日(宵宮)の午後7時30分から本町商店街で、各組の四ツ太鼓の合同行進が行なわれます。見物客の多くが四ツ太鼓の持つ迫力、勇壮さ、若者の力を堪能します。


四つ太鼓の構造解説






10/27/1997 としふみ