ハイキングレポート

■世界遺産 熊野古道「小辺路」
小辺路 熊野参詣道「小辺路」は、高野山と熊野本宮大社を結ぶ参詣道です。
紀伊半島の中央を南北に結ぶ全長約70kmの道は、4つの険しい峰を越えて行く
コースで古くから巡礼道だけでなく生活路としても活用されていました。
他の熊野古道に比べて開発もされていないので昔ながらの趣も多く残り、高低差も
大きくエスケープルートも少ないので訪れる人も割合少ない参詣道です。

高野山からは、最初に水ヶ峰(1161m)を通り奈良県野迫川に越す水ヶ峰越え、続い
て伯母子岳(1344m)横を通り十津川村神納川五百瀬に至る伯母子峠越え、五百瀬
から十津川温泉に越える三浦峠越え、十津川温泉から果無山脈を越え和歌山県の
小辺路 八木尾に続く果無峠越えの大きな4つの峠があります。

<見 所>
紀伊山地の1000m級の峠を越すルートですので参詣道の中でも高低差の大きな
ダイナミックで歩き応えのある古道です。
また古道沿いには史跡も多く残り歴史を感じます。また十津川温泉から越す果無峠
には道沿いに観音像が祀られていて目を楽しませてくれます。


<注 意>
小辺路 「小辺路」を歩かれる方は、自分の歩く場所を事前に良く調べてそのルートにあった
支度と装備で歩いて下さい。
 ・小辺路は特に高低差が多く車道や人里から離れている場所が多くあります。
  コースはかなり整備されていますが地図(ルート図と国土地理院の地形図)とコン
  パスは必ず持参下さい。
 ・コースが山の中を通りますので、交通の便も悪くエスケープする場所がかなり限
  られます。熊野川に沿って走る国道168号線にはバス路線がありますが、本数
  も少ないので時刻表を確認下さい。
 ・山間部でほぼ携帯電話は通じません。

<参考書籍>
 聖地巡礼 (伊勢文化舎)
 吉野・大峯の古道を歩く (山と渓谷社)

・・・・・・・・・・<目 次>・・・・・・・・・・・オハナOD倶楽部で歩いたレポートです。
熊野古道< 小辺路山行  2008年5月3日〜5日
熊野古道<小辺路>果無峠越えハイキング 2004年11月23日
※熊野古道「小辺路」は、まだまだ歩いていない場所もあります。
今後随時増やして行きたいと考えています。

・・・・・・・<関連ウエーブ>・・・・・・・・熊野古道「小辺路」に関する情報があります。
 ◆ 齊田@田園都市さんのHP  熊野古道「小辺道」を歩いた情報があります。
    トップページはこちら
 ◆ 野迫川村のHP       野迫川村のコース案内や観光の情報があります。
 ◆ 十津川村のHP       三浦峠、果無峠や十津川村の情報があります。

・・・・・・・・<コースマップ>・・・・・・・・印刷して使えます。
 ◆高野山〜水ヶ峰 (PDFファイル)
 ◆水ヶ峰〜三浦口〜柳本橋(十津川温泉) 伯母子峠越え・三浦峠越え(PDFファイル)
 ◆十津川温泉〜八木尾 果無峠越え(PDFファイル)
 ◆八木尾〜熊野本宮大社 (PDFファイル)

◆トップページへ戻る  ◆熊野古道関連ウエーブへ戻る

●熊野古道<小辺路>(果無峠越)ハイキング
小辺路 ・2004年 11月23日
・行き先 小辺路・果無峠(1114m)奈良県十津川村蕨尾、
      和歌山県本宮町八木尾
・参加者 14名
・コース 蕨尾口バス停--果無集落--観音堂--果無峠--
      七色分岐--八木尾バス停

     地図はこちら


◎オハナODクラブ今回のハイキングは熊野古道小辺路果無峠越えです。
当日は快晴で暑くも寒くも無く非常に歩きやすい気候でした。
車を八木尾に置き八木尾バス停より十津川温泉蕨尾口までバス(640円)にて移動後
古道を歩いて八木尾に帰る方法を取りました。
十津川に着くと朝霧の為、山の上は見えず晴れているのか曇っているのか分からなか
ったのですが果無の集落を過ぎると霧が晴れて来て水田跡に着くと朝霧の上に果無の
山々や玉置山が浮かび上がり最高の景色でした。
コースは所々に古道の面影が残り、中辺路や大辺路と違い山歩きに近い物でした。
またコースに沿っていろいろな観音像があり目を楽しましてくれます。
コース自体は良く整備されていて分岐点を確認していけば迷う事は無いと思います。

小辺路 小辺路 小辺路 小辺路






   ▲柳本橋            ▲大きな案内板       ▲見晴らしの良い水田跡      ▲朝霧と果無山脈

<コース説明>
和歌山県と奈良県の県境に東西にのびる果無山脈の東の端を越える峠が果無峠です。
十津川村の蕨尾から本宮町八木尾へ通じる古道が果無峠越えと呼ばれています。

蕨尾口バス停から少し南に下ると赤い橋があり橋の南のたもとで国道168号線から離
れ、右に曲がります。舗装した林道を登って行くと大きな案内板があります。
案内板から少し登ると右側に登山口の案内が見え、ここで林道を離れ左側の階段を登
り山道に入って行きます。
果無の集落まで急登が続きますが集落までくれば眼下に十津川の街並みが見えます。
(早朝は、朝霧が出ている時も有ります。)
果無集落を過ぎると自然林と植林の混じった林の中の道が続き突然視界が開けると昔
の水田跡に出ます。
ここからこれから登る果無峠や熊野川をはさんで玉置山を眺められます。
ここで一息つき、次の休憩ポイントの観音堂を目指します。
観音堂は林の中で眺めはありませんが、このコース唯一の水場があります。
ここを過ぎると果無峠まではもう少し登りが続きますが途中に伯母子岳や奥高野の山々
が見える展望台もあります。
展望台を過ぎて少しで果無峠に到着。ここでゆっくり休憩をしてここからの長い下りに備
えましょう。
この峠を過ぎると明るい自然林のコースとなり道の横の観音像を数えながら下って行く
とだんだん熊野川が近づいて来ます。
途中1ヶ所七色の集落に降りる分岐があるので八木尾方面の看板したがって進み最後
に急な階段を降りると八木尾の集落に到着します。

小辺路 小辺路 小辺路 小辺路






   ▲果無峠           ▲歩きやすい峠道         ▲観音堂で一息         ▲もう少しで八木尾



◆トップページへ戻る  ◆熊野古道関連ウエーブへ戻る
Copyright(C) OHANA