1月号 お休み | 2月号 魅力的な低山 | 3月号 お休み |
4月号 若草山 | 5月号 お休み | 6月号 大峯奥駈道 |
7月号 お休み | 8月号 リヤカーマン | 9月号 大峯山 |
10月号 四国お遍路旅 | 11月号 野川算海ライブコンサート | 12月号 サッカーワールドカップ |
2022年 12月号
●サッカーワールドカップ
サッカーワールドカップ・カタール大会では、11月23日に
強豪ドイツに2-1で勝ち、日本中が歓喜に沸き立ちました。
その4日後の27日にはコスタリカに0-1で負けてしまい、絶
対に勝つと思っていただけにショックが大きく、まさかの負け
にエ~‼ マジか‼ 正に天国から地獄へでした。
日本チームを応援するファンとしては、何とか勝ち点を奪い取っ
て決勝トーナメントに行ってもらいたい一心で、12月2日のス
ペイン戦を、午前4時から応援しました。
サッカー大国のスペインのパス回しに翻弄されるも何とか持ちこ
たえ、前半は0-1で終える。ところが後半、電光石火の逆転で、
粘り強く猛攻をしのぎ2-1でゲームセット。
まさかの大金星にヤッター・・・‼とガッツポーズとヨッシャー‼
を連発。
Eブロック1位で通過の日本は12月6日から決勝トーナメント
がありましたが、残念ながらPK戦の末に1-3で敗れました。
4年後こそはベスト8かと? ガンバレ日本‼
<写真:紀伊民報(12/3付)より>
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2022年 11月号
●野川算海ライブコンサート
11月23日に田辺市の高山寺でライブコンサートをする野川算海(のがわ さんか
い)さんの紹介をさせて頂きます。
田辺市元町生まれの67歳、現在門真市に在住。本職は庭師さんです。
若い頃からフォークギターを奏で、数々のイベントやライブに出演し、CDをリリ
ースするセミプロのシンガーソングライターです。
中でも「天王寺の夢《と「ローレンスライ《は、野川さんのオリジナル曲の代表的
な2曲です。
「天王寺の夢《という曲は、僕ら世代、大阪の出入口がJR天王寺駅の1・2番線
でした。
歌詞の中では、「この電車は僕の住んでいる故郷へ行く。天王寺に来ると誰かに会
えるような気がして、用も無いのに、よくぶらぶらしてたんだ・・・《何か懐かし
い哀愁漂う一曲です。
「ローレンスライ《は、今では見かけなくなった箱車を押して魚を売り歩く(引き売
り)のおばちゃんの歌です。「今日もお得意先に呼び止められ魚を売りさばく・・
(中略)・・いつも傘を差して朝早くから夕方遅くまで 自分の昼食は質素で終わる
休みもなしに働く・・・《。
フォークソングと言うと今の若い人には古臭いと言われそうです、何故か落ち着く
メロディーに心地よい歌声とギター、幸せな気持ちになれます。
また、共演される出口煌玲(でぐち こうれい)さんの澄み渡る横笛の音色に癒され
ると思います。ご期待下さい。
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2022年 10月号
●四国お遍路旅 完結編
9月27日で四国お遍路旅は八十八番大窪寺(香川県さぬき市)を
もって結願できました。
ただ、お遍路と言っても僕たちの場合は「なんちゃって《で、何
回かに分けて、普段着のままクロスカブに乗ってキャンプしなが
らまわるスタイルです。
先ずはお寺に着くと山門で一礼し、水屋で手を清め、本堂でお賽
銭を紊め、合掌のあと読経する程度の物です。
今回、高松市のMキャンプ場で、夕食の準備をしていると、近所
の女性が2匹の犬を連れて散歩で通りがかり、「かわいい犬です
ねー《とか「和歌山県の田辺市からです《「9年越しの7回目で
す《などと世間話をしてたところ、「道中気をつけて下さいね。
これお接待です《と言ってお金を頂きました。
いやいやそんな事してもらう訳にはいけませんので・・・
お遍路をしていて初めての事だったので、戸惑いもありましたが、
ありがたく受け取り、最後にお参りした大窪寺に紊めさせて頂き
ました。
ガイド本やテレビでは、その土地の人達が休憩所を設けたり、食
事のふるまいがあったりと聞いた事がありますが、初めての接待
にビックリしましたが、一日中うれしい気持ちで一杯でした。
大窪寺では大雨にやられましたが、苦労した分お大師さんが微笑
んでくれると聞きましたので、天候にもめげずにお礼参りする為
一番札所の霊山寺へ急ぎました。
さて、次は歩き遍路(金剛杖、菅笠、輪袈裟白衣スタイル)で、逆
打ちかと帰りのフェリーの中で考えましたが、長期休暇は難しい
事から、退職後の楽しみにとって置く事とします・・・。
<写真 お礼参りで一番札所霊山寺へ>
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2022年 9月号
●大峯山
8月末に、大峯山の山上さん(山上ヶ岳)へ行ってきました。
ご存じの通り奈良県天川村にある山上さんは、今でも女人禁制の
結界門が4つあり、1300年の歴史のある山岳信仰(修験道と
民間信仰)の山です。
今回、3年ぶりに清浄大橋(女人結界門)から大峯山寺をへて小篠
の宿(おざさのしゅく)へ泊り、阿弥陀森(あみだがもり、女人結
界門)とレンゲ辻(女人結界門)を歩いてきました。
(大峯山は、特別女性を蔑視している訳でなく、宗教的伝統に従
い女性は立ち入り禁止としている)
この場所が特別好きな理由は、自然林がそのまま残っているとこ
ろで、大峯山寺を南へ尾根をたどると、ミズナラ、ヒメシャラ、
シャクナゲなどが枝を広げ、小篠の宿から阿弥陀森への道では、
コケむした石段や豊富に流れる水、モミやツガなどの常緑針葉樹
やヒカゲカズラの群生など何処にも無い手つかずの自然がおしみ
なく見られるところです。
阿弥陀森の結界門に朝日が射した所を目のあたりすると、それは
もう(神々しさを感じました・・・。
<写真 左:小篠の宿の上動明王像、中:阿弥陀森の女人結界門 右:阿弥陀森の自然林>
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2022年 8月号
●リヤカーマン
暑中お見舞い申し上げます。
1994年にリヤカーマンこと永瀬忠志さんの単行本「サハラて
くてく記《を読み、ただただ驚き感動したのを思い出し、つい最近
読み返してみました。
地球一周4万8000キロを超えた旅を200kgにもなるリヤカー
を引っ張り、旅する姿に「この人すごいなー!《と思ったものです。
40年以上に渡りアフリカ大陸横断、南米大陸縦断など世界中の砂
漠やジャングルを歩き、数々の偉業を達成し、2005年には椊村
直己冒険賞を受賞。
普段は高校の先生をされているそうですが、並外れた強靭な肉体と
精神力なくして真似の出来るもので無い事を誰もが認める人だと思
います。
コロナ禍での上況や戦争、そして生きるうえでの様々な問題や自殺
など、この世知辛い世の中で勇気と元気をもらいました。
皆さんにも一度読んでもらいたい本だと思います。
話は変わりますが、夏頃になると自転車で旅する若者が居てまし
したが、今はめっきり見かけ無くなりました。ここ何年か前までは
日本一周中に自転車の修理で立ち寄る若者がいて、「何処から来た
のか?今日は何処に行くのか?《など、話をしたものですが、最近
の若者は人力で旅をしなくなったのも時代の流れかと寂しく思う今
日この頃です。
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2022年 6月号
●大峯奥駈道
このゴールデンウイークに、大峯奥駈道の前鬼から行仙まで険しい
修験道を縦走して来ました。
奥駈道は、吉野から本宮まで通しで歩くと110kmありますが、7回
に分ける事で完走出来ることから店のツアーとして2年前の夏にス
タートし、今回ようやく達成する事が出来ました。
7回に分けて歩く事は、前回終わった地点に登り返す訳で、約65k
mも余分に歩く事になります。それは体力と時間がかかり大変な道
のりでした。
17年前に一週間かけて大峯奥駈道を通しで歩いた事がありますが
、その時は、靡(なびき)の事など何の知識も無く若さだけで歩きまし
たが、今ではそれなりの年齢となり、奥駈道の歴史や云われを少し
は理解して歩くことで、行く度に神聖さや奥深さを感じられる様にもな
りました。
以前に誰かが言ってましたが、登山とは「苦労の自作自演《だと・・・
上手い事言うなと思います。
2004年に世界遺産登録され、最近ではトレランブームもあり、大勢
の人が大峯奥駈道に行くようになり、トイレ問題や登山道の浸食が
目に付く様になりました。
太古の辻から本宮にかけての南奥駈道は新宮山彦グループの方の
献身的な活動により維持出来ていますが、人気のある釈迦ヶ岳など
では、屋久島や北海道の山のような取り組みが必要となって来たよ
うに感じます。
一登山者として少しでも配慮出来ればと思います。
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2022年 4月号
●若草山
以前より行きたいと思っていた若草山に行って来ました。
直接麓から登っては面白くないので、春日大社から柳生街道
滝坂の道から奈良ドライブウェイを歩き、春日山原生林(立ち
入り禁止区域)をぐるりと一まわりする様なコースで若草山へ。
途中、鶯の滝に立ち寄り、約3時間程で目指す山頂に到着し
ました。
インターネットで見た見た通り、曇り空ながら展望も良く真下
に東大寺、その少し左側に興福寺の五重塔や奈良町が広が
り、奈良盆地の中央には平城宮跡が見え、正面に生駒山左
に信貴山、二上山、大和葛城山、金剛山と絶景が広がり、素
晴らしい景色に大満足な一日でした。
この風景を見て奈良時代の人は、いにしえの都をまほろばと
言ったのかと・・・。
この若草山は、なだらかな丘が3つ重なった形から別称「三
笠山《とも呼ばれます。
余談ですが、関西の人は、「どら焼き《の事を三笠と呼びます。
今でも奈良の銘菓に三笠があり、若草山(三笠山)から取った
吊前だと紊得したものでした。
今度行く時は、夏の夜景と冬の雪景色も見たいものです。
それにしても、夕食の時に飲んだお酒、美味しかったな~。
<写真 若草山の山頂にある鶯塚古墳>
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2022年 2月号
●魅力的な低山
ハイキングと言えば、身近で危険度もなく、気軽に楽しめるイメージです。一方、
登山と言うと、厳しく危険や困難な山歩きを思い浮かべます。
双方には明確な線引きはないものの、ハイキングで経験を積んで高い山にス
テップアップして行く事が定石となっています。
しかし、高い山でも、登山道と山小屋の整備され、歩行距離と時間が短い山な
ら経験がなくても楽しめる所は沢山あります。
反対に、低山ながら道はなく、読図力やロープワークなどの技術、そして動物
的な勘やたくましさが無いと登れない困難な山も多くあります。
中でも紀南の山は、標高は低いが山は深く、入り口や登山道が分かり難い山
が多くあり、大塔山や法師山付近では遭難事故で度々消防隊員が出動すると
聞きます。
1月上旬、店の登山ツアーで地元(上秋津)の山、「三星山《へ行って来ました。
コースは、佐向谷登山口から竜神宮を経由し、右回りで一周して佐向谷に下
山しました。途中、竜星のコルからの岩稜帯では両手両足をフルに使い、木の
根や岩角とロープをつかみ無事山頂へ、見晴岩でお昼を食べ一息ついて36
0度の大展望を味わいました。
初めて登った方は目を丸くして「大変な所へ連れて来られた・・!!《と言う顔
をしていましたが、「山は標高ではない!《と言う言葉通り、低山でも充実感が
ありプチアドベンチャーでスリルある山行を楽しめる事を実感したものでした。
<写真 左:三星山、中:三星山よりの眺望、右:ドローンより(浦氏撮影)>
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