この内容は、木村 克己(ナチュラルランニングインストラクター)
氏を迎えて田辺市新庄総合公園で行われた講習会の報告です。
日 時 平成24年1月9日(月)
9時30分〜12時00分
場 所 田辺市新庄総合公園
参加者 43人(募集人数は30人)
天 候 晴れ
■講習会の報告
◆ナチュラルランニングとは
最近雑誌などでナチュラルランニングという言葉を時々聞くようになって来ました。
ナチュラルランニングとは、大まかに言いますとシューズを履かずに裸足で走った時の走り方、
人間本来持っている自然な走り方という事です。
最近のランニングシューズは、足を保護する為に色々な機能が考案されきましたが、これが逆
に人間本来持っている足の動きや機能を退化させてしまう事が言われる様になって来ました。
ここで人間本来持っている足の動きを再現するのがナチュラルランニングで、膝や腰への負担
が少なくなり走る動作が効率よくなるので楽に速くなります。
ナチュラルランニングで一番驚くのが着地の位置で、通常はカカトからと教わりますが、ナチュ
ュラルランニングではシューズの中央(母指球)のあたりとなります。
この位置で着地する事で前進する動きを止めずに効率よく走れる事とヒザが伸びきらないので
着地の衝撃を吸収しやすくなります。
ランニングでは、着地位置について賛否両論が見うけられますが、たとえば緩やかな上り坂を
走る時は足裏の前側、坂を下る時はカカト側を自然と使って走っています。
また、歩く時はカカトから着地しスピードが速くなるほど前側で着地していますのでフォームを
意識して走る事で力だけにたよらず効率の良い走りができるのではと思います。
◆講習会を受講して
講習会の中では、実際に裸足になり歩いたり走ったりします。この時の足の動きを確認しなが
ら進めて行くので感覚的にも非常にわかりやすく、ストライドよりピッチで走る事で必要以上な
ブレやブレーキが防げるのが理解できたと思います。
ポイントとしてきちっとした姿勢を作る事(筋肉の動きを意識する)、足の着地は体のセンターに、
リズム(テンポ)良く。
この点を押えるとランニングの動きがよりスムーズになります。
また、走る前のストレッチ(肩甲骨周りと股関節周り)は、走った時の動きが良くなるので必ず行
った方が良いと感じました。
実際講習では、ニュートンのシューズを使用しましたが、このシューズはナチュラルランニング
の為に作られているので自然とフォームが作りやすい様に感じました。
◆ナチュラルランニングに取り組む方に
ランニングフォームを変えると今まで使っていない筋肉を使ったり、違った動きをするのでいき
なり距離やスピードを上げて走らず、じっくりとフォームを意識しながら走る事が大切です。
特に太ももの上部やふくらはぎが最初は痛くなるので無理をしないように進めて下さい。
しばらくすると弱い部分が強化されたりフォームが出来上がってくるのでそれから徐々に距離
を伸ばしたりスピードを徐々に上げたりしながら無理の無い様に進めて下さい。
レースなどの無い時期に取り組まれる方が良い様に思います。
■当日の講習会の模様です。
●最初は、アップ。各部のストレッチと体を動かせるように準備します。
背中や股関節を中心に全身をストレッチしていきます。
●ここでシューズを脱いでナチュラルランニングの動きの説明を受けていきます。
足裏のどの部分を使っているかチェックしながら歩いたり走ったりします。
この時にランニングの動きを良くするドリルを入れていきます。
寒い時期ですが芝生の上は暖かかったです。
●次はニュートンのシューズを履いて走ってみます。
裸足で走った感覚と腰の位置や着地に気をつけて走ります。
仕上げは芝生から道路へ移って走って見ます。
●ダウン用にストレッチを入れて体をほぐして終了。
最後にきむかつコーチに疑問点や日頃のトレーニングについて質問応答を行いました。
また、今回使用したニュートンランニングシューズの販売も行われました。
ニュートンのランニングシューズは、他のシューズに比べて履いた感じがまったく違うので
最初は違和感がありますが、逆に講習を受講された方はナチュラルランニング用に皆さん
購入されていました。
※次回4月に講習会を予定しております。