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                         紀州教育サークル 寺上 円女

音当て遊び《今のは何回?》

《出典》『第9期教育技術の法則化87 だれでも使える学習指導の技術』
     「今のは、何回?ー音楽の時間のちょっとした遊びー」  石塚智子
                              (明治図書)

時間は10分程度。

〈説明1〉今から音当てクイズをします。

ピアノの前に行き、ドの音を鳴らす。

〈指示1〉この音はドです。先生が今からドの音をひきますから、何回ひいたかをよく聞いて当ててください。
〈指示2〉先生はいすに座ってひきます。先生がいすから立つまでは聞いていてください。

途中で間をあけてひいたりするので、いつからいつまできいていたらよいのかを示しておく。

少しざわついていた子どもたちが、シーンとなって実を乗り出すように聞いている。

はじめは簡単に「ド ド ドド」と、ドを4回ひく。
「わかった」「かんたんや」という声があがる。
いすから立ち、人数を聞く。

3回だと思う人。・・・1人
4回だと思う人。・・・12人
5回だと思う人。・・・1人

正解を言います。正解は・・・4回です。

合っていた子は大喜びである。「第2問目」というと、合っていた子も間違っていた子も静かに実を乗り出して聞く。

引き続いて2問目「ドド ドド ド」、3問目「ドドド  ド ド」、4問目「ド  ド  ドドドド」、5問目「ドドド  ドドド  ド   ド」とおこなった。
進め方は同じである。
1、ピアノで弾く
2,教師が3択聞く
3,挙手させる
4、正解発表
という流れでおこなった。

〈指示3〉それでは少し難しくします。今まではドの音だけでしたが、次はミの音も入れます。でも数えるのはドの音だけです。よく聞いてください

「ド ド ミ ド ド」とひく。進め方は今までと同じ。

ミの入ったパターンを4回した後、ミとソをまぜて最後に一回おこなった。

〈指示4〉最後の問題です。今度はミのほかにソも入れます。よく聞いてください。

正解を伝えてこのゲームを終えた。
「おもしろかった」「もう1回やろうよ」と、子どもたちには好評だった。
ただし、「もう1回」はやらなかった。あくまで「ちょっとした遊び」の範囲でおこなう。

ちなみに、10問やって全部正解した子どもは2人であった。間違う子どもには、音を聞き分けられない子と(ドばかりのときは正解する)、リズムを再現して数を数えられない子(ドばかりでも間違う)の2種類があるように感じた。

音楽の時間に、ときどきこういう遊びをいれていくと確かに音を聞き分ける力はつくように思う。また、音楽の時間だけでなく、教室にキーボードやオルガンがあれば、授業の合間のちょっとした時間にも気分転換にできるのではないかと思う。

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