南方熊楠腹稿「虎」分析表

虎腹稿セグメント分析表について

 この表(虎腹稿セグメント分析表)は、『熊楠研究』第14号の特集「腹稿の謎を探る」の資料として掲載するものである。この表が南方熊楠の腹稿とどのように対応しているかについては、同特集中の松居竜五「虎に関する腹稿の解読」(同誌49〜65頁)および下記の凡例をご参照いただきたい。またこの表は同誌56〜58頁に掲載した「虎腹稿クラスタ分析表」と連動しており、2つの表を対照することで全体像が把握できるように作成している。

 この表の作成は、主に2018〜2019年度に南方熊楠研究会内部の腹稿研究会としておこなった作業に基づいている。この期間中に作業に参加したメンバーは下記の通りである(50音順)。

岸本昌也、司志武、志村真幸、田村義也、平川恵実子、広川英一郎、松居竜五

 なお、この作業の運営に際しては、下記の補助金を用いた。

学術振興会科学研究費補助金・基盤研究B「南方熊楠のノート・書き込み・書簡に関するデータベース作成とその分析」(研究代表:松居竜五、2017〜2019年度)

凡例

本表の項目は、それぞれ次の内容を意味している。

○クラスタ番号:熊楠が腹稿の中のセグメントの集合に赤字(一部黒字)で振った番号。一部欠番や重複が見られる。クラスタ番号にはすべて( )を付した。

○セグメント番号:研究会として、クラスタ内のセグメントに恣意的に振った番号。原則として、右から左、上から下、線が引かれている場合はできるだけそれを追って順に付けている。

○所在:本表の元になる熊楠の腹稿はB稿およびC1〜C4稿の5枚である。各欄のクラスタがどの稿に見られるかを記載した。稀に2つの稿に同じ番号が見られるものもある。

○クラスタ名:熊楠がクラスタに付けた題名。一部欠けているものもある。

○記述(セグメント):クラスタに含まれる記述内容。執筆のためのメモや出典の指示などからなっている。原則として熊楠の表記を尊重して翻刻している。

○南方熊楠の著作の中の記述:クラスタ名やセグメントの記述に対応するものを平凡社版『南方熊楠全集』から引用し、巻頁数を指定。文字数の関係でルビは除き、・・・で省略した部分も多い。

   南方熊楠腹稿研究会


セグメント分析表

注:「対応する南方熊楠の著作の中の記述」の項では、『南方熊楠全集』の巻数ページ数を数字で略記している。01001は平凡社版全集第1巻1頁を意味する。
クラスタ番号セグメント番号所在クラスタ名記述(セグメント)対応する南方熊楠の著作の中の記述
(01)01C4名義名 バルフヲール
(01)02C4名義本草釈名 五指為貙01009 『爾雅』に…虎に似て五指のを貙…というと言って、むつかしい文字ばかり列べおる。
(01)03C4名義獣色ノ名多シ 英四四41【91の間違いか?】01009 サモエデスは馴鹿に注意深きあまりその灰褐色の浅深を十一、二の別名で言い分け、アフリカのヘレロ人は盛んに牧牛に勤め、牛の毛色を言い分くる語すこぶる多く…(ラッツェル『人類史』巻一)。
(01)04C4名義南詔波羅トイフ 波羅トイフ 淵17ウ
(01)05C4名義手カヒノ虎 世事百談01007『世事百談』に「…我邦のいにしえ、猫を手飼いの虎といえる事…云々」。
(02)01C4記載住処 雑論 猛虎不処卑地 鷙鳥不立垂枝
(02)02C4記載藪無レハ不来クルーク4605432 一八九七年板クルック著『印度の西北諸州』四六頁に、虎は…藪を潜るにあらずんば来たらず、とある。
(02)03C4記載日本ニ虎ナシ 抜二 日本畧記01008 虎の産地はアジアに限り…日本およびセイロン、ボルネオ等諸島にこれなし。
(02)04C4記載△後漢書05431日本には、『後漢書』東夷列伝に、「・・・牛馬虎豹羊鵲なし」とある通り、古来虎豹はない。
(02)05C4記載東方ノ虎大ナルコト アストレーiv.388
(02)06C4記載抜一 淮南子 東方多虎豹等
(02)07C4記載大英類典 バルフヲール
(02)08C4記載本草 毛詩 有力如虎
(02)09C4記載ホラバナシ 一目放光等01007・・・支那人流の法螺を吹き出していわく、夜視るに一目は光を放ち、一目は物を看る、・・・
(02)10C4記載卑勢打ナラントス 淵二九オ
(02)11C4記載天虎人虎 淵18オ01009 『国史補』には、四指のを天虎、五指のを人虎と俗称す、と出づ。
(02)12C4記載陽故 首尾七尺 淵函17オ
(02)13C4記載頸直故曲ル能ズ 淵18オ
(02)14C4記載虎骨甚異 コレハミミツクノコト? 淵18オ01008 『淵鑑類函』巻四二九に虎骨甚異なり、…とある。
(02)15C4記載狸ノコト 揚子聖人虎別君子豹別弁人狸別狸変則豹変則虎01014 『揚子』に聖人虎別、君子豹別、弁人狸別、狸変ずればすなわち豹、豹変ずればすなわち虎、これは聖人君子弁人を順次虎豹狸に比べたのだ。
(02)16C4記載学名 英十六裏11 01006 支那では「たぬき」の外に学名フェリス・ヴィヴェリナ、フェリス・マヌル等の野猫をも狸と呼ぶ。
(02)17C4記載荘子鼠トル云々
(02)18C4記載子生ニ二疋 淵、17ウ01009「 虎は一生に一たび乳むのみ。乳めば必ず双虎」と『類函』にも見ゆ。
(02)19C4記載頭図スルニチガフ 本啓
(02)20C4記載セイロン家相 英三二裏44
(02)21C4記載眼猫トチガフ01017予闇室に猫を閉じ籠めて毎度験すと・・・一目強く光を放ち、他の目はなきがごとく暗い事がしばしばあった。
(02)22C4記載抜一 三十六禽 二中歴 虎豹狸 寅05434三十六種の精魅とは、たぶん・・・の三十六禽から転成したものだろう。
(02)23C4記載交ルニ虎獅 猫トチガフ Pliny ii.540
(02)24C4記載希人虎ヲ知ズ Yule シンガポール 英三七701005 プリニウスの『博物志』によれば、生きた虎をローマ人が初めて見たのはアウグスツス帝の代だった。
(02)25C4記載獅ノ二倍大 英六50
(02)26C4記載欧人兄弟ノ字意不分ネポテノ例 英四九13201010 ・・・予もイタリア書に甥も孫もニポテとあるを見るごとに、どちらか分からず大いに面喫うことである。
(02)27C4記載千里走ルトイフコト ブラウン一、三七七?01006 ・・・英国サー・トマス・ブラウンの『俗説弁惑』にプリニウスの説を破り居る。
(03)01C4好悪猬ニ制セラル 本草01010 また、人や諸獣に勝つが蝟に制せらる、とある。
(03)02C4好悪羊角煙忌ム01010 また、虎は羊の角を焼いた煙を忌み、その臭を悪んで逃げ去る。
(03)03C4好悪犬ニ酔フ 本綱01010 『本草』に、虎が狗を食えば酔う、狗は虎の酒だ。
(04)01C4行為獅子女陰示ス 英五120 レオアフリカヌスノ記01010 十六世紀にレオ・アフリカヌスが著した『亜非利加紀行』に、婦女山中で獅に出会うた時その陰を露あらわせばたちまち眼を低うして去る、とある。
(04)02C4行為食ヒ始メ女陰不食 淵17オ01010『淵鑑類函』に「およそ男子を食らうに、必ず勢より始む。婦人は必ず乳より始む。ただ婦人の陰を食わず」とは大椿件だ。
(04)03C4行為虎大害 及馬虎 アストレーiv.31301011 また支那の書に馬虎を載す。全く馬同様だが、鱗を被り虎の爪あり、性殺を好む、・・・(アストレイ『新編紀行航記全集巻四、頁三一三)。
(04)04C4行為人食フコトニ耳カク、淵17ウ01010 『物類相感志』に、虎が人を食うごとに耳上に欠痕もしくは割裂を生ずる、その数を験して何人食ったと判る、とある。
(04)05C4行為尾ヲ帆トス打ハ擒スヘシ 淵17ウ
(04)06C4行為中陵慢録 諸獣ノ好悪仝01010 縢成裕の『中陵漫録』二に、虎狗を好み、狗赤小豆を好み、猫天蓼を好み…みなまで啌でなかろう。
(04)07C4行為Romanes 豹愧アルコト 01020 猫属の輩は羞恥という念に富んでおるもので、虎や豹が獣を搏ち損う時は大いに恥じた風で・・・
(04)08C4行為三打不中捨 本草01020 『本草』にも「その物を搏つや、三たび躍って中らずんば、すなわちこれを捨つ」と出づ。
(05)01C4虎大害シンガポール毎日トラル ワリス24.01011 このほど死んだワレス氏が六十年前シンガポールに寓した時、常に近所を彷徨く虎若干ありて・・・支那人を平均日に一人ずつ殺した、と『巫来群島篇』第二章に言われた。
(06)01C4虎食人ハ官人悪キ故 淵 18ウ
(06)02C4虎ニアヘル村移ス 英三一.20901011 -01012エイモニエーの『安南記』にはオラングライー族の村に虎入って人なり犬なり豕なり一頭でも捉わるると直ぐ村を他処へ移す、と見ゆ。
(07)01C4虎稀ニ人殺スToda 43201011 インドのニルゲリ山間などは、虎はあれど人を殺すこと至ってまれだが・・・(リウァース著『トダ人族篇』四三二頁)
(08)01C4虎媒虎媒シテヨメトル 淵二九ウ01012 『類函』巻四二九に…虎に搏たれ逃げ来た者…婚姻をなし、目けて虎媒と言った、とある。
(09)01C2帝虎狩ル アストレーiv.710
(09)02C2爪哇シンガポール虎アリ ワリス24.108(06)02を参照。
(09a)01C4虎殺セシモノ賞ス秦昭襄 淵一九オ01012 秦の昭襄王の時、白虎害を為せしかばよく殺す者を募る…と『類函』に『華陽国志』を引いておる・・・
(09a)02C4虎殺セシモノ賞ス虎皮楯ニ用ル免許 英十四8401012一六八三年ヴェネチア板、ヴィンチェンツォ・マリア師の 『東方遊記』に…この辺の虎に三品あり、武功の次第によってそれぞれの虎の皮を楯に用いうる・・・とある。
(09a)03C4虎殺セシモノ賞ス虎殺サスハ王トナレス 英十四8301012・・・『東方遊記』に西インドコチン王は・・・白質黒条の虎を獲るにあらざれば即位するを得ず。
(09a)04C4虎殺セシモノ賞ス虎殺セシ勇士銭ヲ得 英一四8501012 また虎を殺した者は・・・金また銀に金を被せたる環、中空にして小礫また種子を入れたるを賜う。
(09a)05C4虎殺セシモノ賞ス豹殺セシモノ勧賞ノコト デンネット9及8001013 例えせばデンネットの『フィオート民俗篇』(一八九七年版)十八章に「豹を殺した者あると聞いて…王この盛事のために大饗宴を張る」とある。
(10)01C4管子 淵18オ 虎人ニ近クコトナシ01014 『管子』に「虎豹は獣の猛者なり、深林広の中におれば、すなわちその威を畏れてこれを載す。虎豹その幽を去って人に近づけば、すなわち人これを得て、その威を易る・・・」。
(10a)01C4虎シテ罪ヲ判ズ淵二一ウ 二条01053 梁の釈宝唱の『比丘尼伝』二に「竹林寺・・・常に一虎あり・・・寺内の諸尼、もし罪失を犯し、時に懺悔せずんば、虎すなわち大いに怒り、懺悔もし竟れば、すなわち怡悦す」。
(10a)02C4虎シテ罪ヲ判ズナカシメテ二虎ノ罪ヲ判ズ 淵二七ウ
(11)01C4弱イ虎子路ニ尾デヒキヅラル 淵19オ01016『衝波伝』に、・・・子路・・・水所にて虎に逢い、戦うてその尾を攬りこれを得、懐に内れ水を取って還る。
(11)02C4弱イ虎獅子弱ク老人ニ尾食ルスヴエンヘジン英五89
(11a)01C4クサメシテ虎落死ス 淵二一ウ01016-017『朝野僉載』には・・・虎の鬚がその人の鼻孔に入り、ハックションとやった声に驚き、その虎が崖から落ちて人に得られた、とある。
(12)01C4虎人ヲ乳スロメーンズ猫他物ヲ乳ス01021 ロメーンズの『動物知慧論』に、猫が他の猫を養い、はなはだしきは鼠をすら乳することを載せ…
(12)02C4虎人ヲ乳ス令尹子文 オトノコト 淵二八オ01020 『左伝』に楚の…令尹子文・・・幼名を闘穀於菟、すなわち闘氏の子で虎の乳で育った者と言った、と見ゆ。
(12)03C4虎人ヲ乳ス狼ニ食ハルヽ子 四一68
(13)01C4飼食桀 市ニ放シコト 十八ウ01017 『管子』に、桀王の時、女楽三万人、虎を市に放ってその驚駭を見て娯んだ、とある・・・
(13)02C4飼食羅馬デ車牽セシコト01017 ローマ帝国の盛時、虎を多く畜って闘わしめ、また車を牽かせた例もある。
(13)03C4飼食爪哇虎戦ハス 英四六14701017 今もジャワで虎や犀を闘わす由(ラッツェル『人類史』二)。
(15)01C2倚人ヲ敬ス抜二十 宋高十二虎伺候ス
(15)02C2倚人ヲ敬ス抜二十九 神僧伝一 虎穴ヲ辱フ/二 虎ニ経キカセ伏ス 巻四 虎闘ヲ解ク 虎詰使ヲフセグ/四 虎跑泉、虎ヲ飼飯石トナル/六 虎ノ穴カルコト          01017南嶽の慧思は山に水なきを患うると二虎あり師を引きて嶺に登り地を跑いて哮ると虎跑泉とて素敵な浄水が湧出した。また朝廷から詰問使が来た時二虎石橋を守り吼えてこれを郤けた。
(15)03C2倚人ヲ敬ス惟清虎伺候跡ヲ滅ス
(15)04C2倚人ヲ敬ス普聞虎ニ騎ス 抜十九01017 唐の僖宗の子普聞禅師は、山に入って水なきを憂うると、虎が行者に化けてその種子をくれて耕植し得た。
(15)05C2倚人ヲ敬ス抜廿 豊干騎虎01017 唐の豊干禅師が虎に騎って松門に入ったは名高い談・・・。
(15)06C2倚人ヲ敬ス抜一九巻三十 一虎一蛇守ル 宋高僧十九
(15)07C2倚人ヲ敬ス抜十九巻九 学道闡渡河、01017西晋の末天竺より支那に来た博識耆域は渉船を断られて虎に騎って川を渡り、
(15)08C2倚人ヲ敬ス巻十九 両虎闘ヲトク 廿 虎ヲカラン又化ス 廿四 虎凶事ヲ生ル四虎別ヲ惜ム01017北斉の僧稠は錫杖を以て両虎の交闘を解く・・・
(15a)01C4宗教宜臼叱シテ伏ス 淵一八ウ01016『瑣語』に、周王、太子宜臼を虎に啗わさんとした時、太子虎を叱ると耳を低れて服した、と言い・・・。
(15a)02C4宗教虎バカサルコト 淵18ウ
(15a)03C4宗教Romanes 狐01016 ロメーンズの説に、狐が足を係蹄に捉われて危殆と見ると、即刻みずから咬み切って逃げるは事実だ、とある。
(15a)04C4宗教獅子弱ク老人ニ尾食ル スベンヘヂン、英五89
(15a)05C4宗教元ニ世祖獅子ヲ勲牌ニ用ユ 英九10201015 『マルコ・ポロ』紀行に、元世祖、将官に位勲の牌を賜い佩用せしむるに、金また銀を鍍した牌に獅の頭を鐫り付けたとある・・・
(15a)06C4宗教支那デ虎獣王 日本ニハ狼
(15a)07C4宗教玄奘訳 大毘婆娑論一〇三 抜廿六 虎不如獅等 01015 玄奘が訳した『大毘婆娑論』巻一〇三に・・・菩薩菩提樹下に修道するところ魔王攻め来たる。菩薩念ずらく、・・・魔軍狗・狼形を作し来たらば、豺・豹形、豺・豹形で来らば虎形、虎形で来ると師子形・・・。
(15a)08C4宗教オヤ[ナ?]ジ又上 猫ヲ名付ル話01015 猫は猫だから猫と号く。さて攷うると、猫より強いから虎・・・猫を猫と号けて最初の名に戻った。
(15a)09C4宗教獅子ヲ仏ニタトフ 抜廿三 大集譬喩王経01014・・・仏を獅に比べた文諸経に多い、たとえば隋訳『大集譬喩王経』上にいわく・・・たとえば須弥山王・・・すなわち師子獣王と同色なり。・・・
(15a)10C4宗教揚子聖人虎別云々・・・ 上ヲ見ヨ 淵二六オ01014 『揚子』に「聖人虎別、君子は豹別、弁人は狸別…」。これは聖人、君子、弁人を順次虎、豹、狸に比べたのだ。
(15a)11C4宗教孝子ニ感シ母ヲユルス 女子搤 淵二八オ01017虎が孝子を恵んだ話は二十四孝の内にもあるが、外にも、宋の朱泰・・・われは惜しむに足らず母を託する方なしと歎くと、虎が放ち去った。
(15a)12C4宗教ナイテ虎去リシ 二八ウ
(16)01C4人ニ馴ル劉牧ニ仕フ 淵二〇ウ01017 『独異志』に、劉牧、南山野中に果蔬を植えると…二虎来たり、近づきおり、牧を見て尾を揺がす。
(17)01C4霊物千歳ナレハ角生ス 淵17ウ
(17)02C4霊物角アルモノ牙ナシトイフ説アル 大英類典化石学ノ条
(17)03C4霊物坐禅三昧法門経上羅什訳 大力賊共住不可信此賊如虎巧覆藏身如是死賊常求殺人04483 虎巧みにその身を覆蔵すと仏経に記され・・・
(18)01C4黒虎皮英十四83
(19)01C4白虎抜廿四 大智度論十七 白師子黄子師ニマサル
(19)02C4白虎英抜七 草上飛仁獣ノコト
(19)03C4白虎白虎羣 淵二三、二一ウ
(19)04C4白虎虎及鹿兎皆寿千歳 抱朴子
(19)05C4白虎五百歳ニシテ変ス
(19)06C4白虎抜卅一 釈禅波羅密次第法門 白虎等五種動物ヲ支配ス
(19)07C4白虎淵鑑騶虞之[カ]仝 
(19)08C4白虎ブラグデンスキートii.223 虎草食ノコト
(20)01C4虎王虎王 山海経
(20)02C4虎王五色 抜二十九 神僧伝六
(20)03C4虎王人ヲ害セス Papon & tiger N&Q 又ハ英三一32-33?
(21)01C2虎城シユルツ78.
(21)01C4虎ノ都虎ノ都 英五〇140
(21)02C4虎ノ都薬効 本草
(22)01C4幻力人打ツニ衣トカシム 淵二二ウ
(22)02C4幻力課餘十七 茅萱亭客話05433 『説郛』「茅萱亭客話」に「およそ虎に傷つけられて死せる者…魂を倀鬼という」。
(22)03C4幻力猫死尸ヲ魅ス 英三一、171 太陽、
(22)04C4幻力孔雀制ス 英卅九表4505433 狩猟家チトラーなる英人…孔雀が一所を見詰めて…そこの榛中より虎出て孔雀の方に這い行く、…(一八九九年三月二十日『ル・ヴュー・シアンチフィク』三一七頁)。
(23)01C2骨肉P4ヲ見ヨ
(23)02C2骨肉勇ヲ与フ 英三一34
(23)03C2骨肉女ト同食シテ女性変 英二六裏144
(23)04C2骨肉帛ヲ得ン為虎肉食フ Cox.199.
(23)05C2骨肉金椏篇 1890 ii.86
(23)06C2骨肉虎肉治痘 英一四84
(23)07C2骨肉豹肉令人志性粗豪此獸猛捷過虎故能安五臟補絶傷軽身壯筋骨也
(23)01C4医薬虎鬚可治歯痛
(23)02C4医薬仙人鬚ヌク 淵二九ウ
(23)03C4医薬虎牙 淵鑑17オ05434 『抱朴子』には…虎の牙は猘犬傷発狂、すなわち今いう狂犬病ラビースを治す…とある。
(23)04C4医薬体ノ要 抜一上/血鬚骨爪肉牙
(24)01C2爪鬚P4ヲ見ヨ
(24)02C2爪鬚血ノミ志ヲ壮ニス 淵二三オ05435『茅亭客話』に、猟の名人李吹口、虎を殺して心血を飲む、よく神を壮にし志を強くす・・・。
(24)03C2爪鬚守リトス 英四七76
(24)04C2爪鬚熊爪尸ヲ厭ス 抜二六裏135
(24)05C2爪鬚鬚 人ヲ毒ス 英二16401056安南人また信ず、虎鬚有毒ゆえ虎殺せば鬚を焼き失う習いだ。
(24)06C2爪鬚抜一九 続高僧廿一 虎ヲ[カ]ヌク
(24)07C2爪鬚虎頭辟邪
(24)01C4呪術P2(2)ヲ見ヨ
(24)02C4呪術抜二六 速疾立験マケイ首羅天説05435蔵経中の『速疾立験摩醯首羅天説阿尾奢法』は不空の訳だ。虎あるいは牛の皮に・・・火で炙り熏べ・・・
(24)03C4呪術虎皮、歯ノ呪 淵鑑四二九、風俗通 十六ウ 
(24)04C4呪術調伏ニ虎狼ノ骨ヲ数珠 抜十寛文九板八文字屋 釈迦八相記05435 寛文九年八文字屋板『釈迦八相記』ちう戯曲に、虎や狼の骨を数珠にして調伏法を行うところがある。
(24)05C4呪術酉陽雑俎 乙骨05435同書(酉陽雑爼)一六には、虎威という物乙字のごとし、長一寸、・・・これは威骨という骨だ。
(24)06C4呪術課餘 十七人ヲシテ風ナランコト 茅萱亭客話 淵18オ
(24)07C4呪術鼻ヲカケレハ官 又ノメハ貴子アリ
(24)08C4呪術虎魄 本綱 淵鑑 目光為石 酉陽十六05436『本草』虎の条に、陳蔵器いわく、虎、夜視るに、一目光を放ち、一目物を看る。
(25)01C1虎避ル法人参食テ首クヽル 養生シテ虎ニ食ル 呂覧
(25)02C1虎避ル法虎ノ鬚虎ヲフセグ 英二六裏147
(25)03C1虎避ル法虎ニ呪シテ害セサラシム 英二六裏147
(25)04C1虎避ル法水牛ヲ虎より防グ呪 Todas 216 267
(25)05C1虎避ル法虎防グ呪 Blagden & SK ii.29401059-060ブランダ人虎を制する呪を二つ、スキートおよびプラグデンの『巫来半島異教民種篇』に載せた。
(26)01C2虎ヲ崇拝虎ニ似タ動物怪物 山海経等
(26)02C2虎ヲ崇拝月礼 白井博士
(26)03C2虎ヲ崇拝トダス虎ヲ礼ス Todas431.01050この書によるに、以前はトダ人が虎に逢うと礼し・・・
(26)04C2虎ヲ崇拝虎ヲ兄弟トカヨブ Balfour Waghisの條
(26)05C2虎ヲ崇拝人ヲ苦メヌ内ハ祖父ト呼ブ 英四七75
(26)06C2虎ヲ崇拝先祖ノ霊スムSk.ii.309 アフリカーバリス蛇ヲ祖母トイフ乳ト肉与フ
(26)07C2虎ヲ崇拝虎人トレハ村移ス 英四三32
(26)08C2虎ヲ崇拝殺ヲ憚ル シユルツ77
(26)09C2虎ヲ崇拝虎ニ牲 英三一32-33
(26)10C2虎ヲ崇拝礼記 Ency.Brit ii.52
(26)11C2虎ヲ崇拝スマトラ人 骨ノ虎ニイヒワケスルコト01051欧人が虎捕らんとておとしを仕掛けると、夜分土人そこへ之き、虎に告げる体で、これは私らが做たんでない、全くわれらの同意なしに毛唐人がしたのでござると言って帰るそうだ(マースデンの『スマトラ史』二九二頁)。
(26)01B虎崇拝Balf.シバノ条亀ト蛇 
(26)02B虎崇拝アポロ神亀トナリ又蛇トナルコト スミス.i.1088.
(26)03B虎崇拝四神 礼記可見 バツヂ 白虎守丘 抜廿三
(27)01C2使ヒ物ヂヲニソス グベルナチス ii.16001052ギリシアの酒の神ジオニソスは梟を忌み、江豚・蛇・驢・虎・山猫・豹を愛す(スミス『希臘羅馬人伝神誌字彙』巻一)。
(27)02C2使ヒ物シヴア 虎ヲ印号トシ皮ヲキル01049普通にシヴァ像は虎を印号としその皮を腰巻とし・・・
(27)01B使ヒ物Bacchusニ虎随フコト スミスvol.i.13
(27)02B使ヒ物シベレ豹ニ乳セラル Smith, i.41701053キベレーは獅を使い物とす、生まれて棄てられ豹に哺まれて育ったという。
(27)03B使ヒ物Rheaea女神獅ヲ父神トス スミス.iii.648.
(28)01C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス英抜四三32 淵二二オ01053虎が神仏冥理のため悪人を罰した例も多い、『淵鑑類函』に・・・
(28)02C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス巫ヲ害スル罰虎ニ食ル 英卅六裏六〇
(28)03C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス血ヲ礼セヌモノ虎ニ害セラル Toda 41701054 トダ人信ず、ある特殊の地を過ぐるに手を顔に中て四方を拝せずば虎に食わる、と。
(28)04C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス冥府デ人魂ヲ罰ス Bl & Sk ii-22201054 『巫来半島異教民種篇』二二二頁に、セマン人は酋長死なばその魂虎に移ると信ず。
(28)05C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス虎ニノルコト[汚れ]ノリ帰ル 淵二九ウ 
(28)06C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス虎ニ牛食ハル理由、トダス18501050 その伝説に、むかしは虎が昼間水牛を守り・・・猫笑って・・・なぜ自分で番しおる水牛を啖わぬか、と言った。…夜中に村に入って水牛一つを盗みそれからいつも水牛を食う事となった(リヴァースの『トダ人族篇』四三一頁)。
(28)07C4虎神ノ為ニテ人ヲ罰ス神 人ヲ犯シテ罰セラル 抜廿九 三宝感通録 一
(29)01C4祭デ虎トル祭デ虎トル 祭ラレテ死ス 帝夢ニ見ル 一九ウ
(29)02C4祭デ虎トル虎相食フテ責ニ中ルコト
(30)01C4助人虎人ニ医術授ク 抜三 扶桑略記三01052 『日本紀』二四に、「(皇極天皇四年四月)高麗の学僧ら言す、同学鞍作得志、虎を以て友となし、その術を学び取れり。
(30)02C4助人人ヲ助クルコト 抜卅一 観世音義疏01053智者大師の『観世音義疏』に晋の恵達、・・・懸命に称名誦経すると・・・虎跳り出で、諸羌人を奔らし達と小児と免れ得た。
(30)03C4助人虎人ヲ乳ス 広輿記
(31)01C4報恩淵一九ウ 命活ラレ野獣持クル
(31)02C4報恩骨ヌキ献鹿 西洋ニモアリ 淵二七ウ01019 『淵鑑類函』に、晋の郭文、かつて虎あり…口中に骨哽てり…手をもって去ってやると、明日鹿一疋持ち来たって献じた。
(31)03C4報恩女牝虎ニトリアゲバヽスル 佩一二六〇十一行01018 天主教僧ニコラス・デル・テコの『南米諸州誌』に・・・亜米利加獅(ピューマ)の牝が子を産むに苦しむを見、大胆にも進んで産婆の役をしてやった。
(31)04C4報恩ピユーマノ為ニ助ケ恩カヘシ 英四九裏601018 ピューマこれを徳とし、産後外出して獣を搏ち、将来って肉を子供と彼女に分ちくれたので餓死を免がれた。
(31)05C4報恩他[カ]ノ犬子変セルコト 仝10
(32)01C4苛政ノコト太陽トリケシ 日本及日本人ヘカクベシマダカヽヌ十一、二五
(32)02C4苛政ノコト兎軒 淵 孔子 二八オ
(32)03C4苛政ノコト獅虎トル税ノコルコト 英四二裏88
(33)01C4酷吏虎ト狼ノ徳ノ差 五雑組九
(33)02C4酷吏虎人ヲ食フハ官吏ワルイ故 淵18ウ
(33)03C4酷吏死シテ虎トナリ人食フ 一九ウ
(33)04C4酷吏政利ノ刀ノ銘 羅山
(34)01C2時節ノカハリハ人食ニ及ブ俗ワルクナリ人食フニ及フ 課餘十七 茅亭客話
(34)02C2時節ノカハリハ人食ニ及ブ牛尽レハ食フ ウルク46
(35)01C4醇吏五雑俎九 虎神像ニ打レ死スルヲ徳トシ唄フ
(35)02C4醇吏不道ナレハ狼虎ニ食レントイノル 課餘七 朝貢典録
(35)03C4醇吏別混 淵二七オ
(35)04C4醇吏王ニ不順シテ獣ニ荒サル 英抜五一53
(35)05C4醇吏宋均虎避ク 淵一九ウ又二一オ 南史
(35)06C4醇吏虎子ヲ負渡ル 抜二三
(36a)01C4勇士人ニツカマレハ打ズ 淵十七オ
(36a)02C4勇士朱亥叱ス 淵一九オ01024-025・・・『列士伝』に秦王朱亥・・・目を瞋らし虎を視るに眥裂け血出濺ぐ、虎ついにあえて動かず。
(36a)03C4勇士虎ノ舌ヌク 淵二一ウ01024『周書』に、楊忠、周太祖竜門の狩に随うた時、独り一虎に当たり、左にその腰を挟み右にその舌を抜く。
(37)01C4虎多ク射ル人十四虎トリシ人 英?抜四七2101025ベッカリは、マラッカのマレー人一人で十四虎を捕えた者を知る由記し・・・。
(37)02C4虎多ク射ル人虎ト彪 淵二二ウ01025 字書に、彪は小虎といえり、虎の躯が小さい一変種であろう。
(37)03C4虎多ク射ル人虎多ク射ル人 一人百虎殺ス クルツク4701025 クルックは、西北インドで百以上の虎を銃殺した一地方官吏あり、と言った。
(38)01C4李広射シコト李広 淵二七オ01025『前漢書』列伝、李広よく射る、出猟し草中の石を見て虎と思い射て石に中て矢を没む、見れば石なり。
(38)02C4李広射シコト北轅録
(38)03C4李広射シコト韓詩外伝 熊渠 淵一九オ01025 -026『韓詩外伝』に「楚熊渠子、夜行きて寝石を見、もって伏虎と為し…その石たるを知る・・・」。
(38)04C4李広射シコト石竹 佩文一二六〇01026 『曾我物語』には・・・斬らんと見れば虎でなくて苔蒸した石だった、その時石に立てた矢が石竹という草となったとある。
(38)05C4李広射シコト元達斫樹コト01026 『宋史』に「元達、かつて酔いて道傍槐樹を見る、剣を抜きてこれを斬るに樹立ちどころに断つ・・・」。
(39)01C4戦陣虎皮モテ馬ニキセ勝ツ 淵二七オ 師子 淵十オ01026 『左伝』に、城濮の戦に晋の胥臣虎皮を馬に蒙せて敵の軍馬を驚かし大勝した、とある。
(39)02C4戦陣抜廿二 後漢録 安宅神児経如来也 白虎朱雀云々
(41)01C2虎ニ食レタルモノ天ニ生ル真如親王 抜二 和州旧跡考五 大和――01026林宗甫の『和州旧跡幽考』五に、超昇寺、真如法親王建つ、・・・七、八十歳の高齢で虎に食われたまいしと記憶する。
(41)02C2虎ニ食レタルモノ天ニ生ル抜十六 賢愚因縁経十二01027インドにも、親王の御履歴に少しく似た話が『賢愚因縁経』一二に出でおる。
(41)03C2虎ニ食レタルモノ天ニ生ル虎ニ食レシモノ懐中より誦経 抜廿六 経相異律ママ四五01027『経律異相』四五には牧牛児・・・山に入りて虎に食われ長者の家に生まる、懐姙中その母能く経を誦む
(41a)01C1仙人抜二三 大集経廿四 虎ト交リ十二子生ム
(41a)02C1仙人西域見聞録 馿ト交ル 英一四裏121
(41a)03C1仙人鹿等ト交ル 英三73
(41a)04C1仙人今日ノ獣姦皆犬 英三123
(41a)05C1仙人豕卜ノコト 上野博物館
(41a)06C1仙人牝獣禁ス 英廿133 高野牝犬ノミユルス
(41a)07C1仙人獣ト交ル聖人 英二一裏59 パシフアエ 馿脣仙人ノコト
(41a)08C1仙人虎ヲ虎ト名ク 一九 猫ヲ虎ト名クルコト
(41a)09C1仙人人ガ鹿子王トナル 英四三225
(41a)10C1仙人熊人ヲ妻トス 英十ウラ
(41a)11C1仙人師子人ト交ル班足王[斑足王]
(41a)01C2虎人ト交ハル獣人ノ祖タリ 人獣ノ祖タリ シユルツ75
(42)01C4虎ニ食レシヲ上昇行ト思シコト二二オ ヘラクリツスノコト 道陵ノコト01027-28 支那には、虎に食われたのを知らずに、天に上ったと思っていた話がある。『類函』に『伝異志』を引いて、・・・毎年九月二日の夜道士一人天に登ると言って戸を締む。・・・後漢の張道陵が蟒に呑まれたのをその徒が天に上ったと信じたのにちょっと似て居る。
(43)01C4狐仮虎威カキオハル
(43)02C4狐仮虎威江乙謂楚王曰狐・・・ 今昔四四七 01015 虎や獅に王威ある由を述べたついでに言いおくは、虎の威を仮る狐という諺だ。これは江乙が楚王に「狐虎の威を仮る」と言った故事で、『戦国策』に出ておる。
(43)03C4狐仮虎威淵鑑一五ウ 上下間違ヒ人ヲ食フ
(45)01C4嘯テ風生ス嘯テ風生ス 易曰風従虎 風生ズル時嘯クナラン01007 虎嘯けば風生ずとか風は虎に従うとか言うは、支那の暦に立秋虎始めて嘯くとあるごとく、秋風吹くころよりもっぱら嘯くゆえ、虎が鳴くのと風が吹くのと同時に起こる例が至って多いのだろう。
(45)02C4嘯テ風生ス狗頭獅ノコト和人ノ子 風前不安
(45)03C4嘯テ風生スアトキンソン レコレクショレス・オップターター ステツペス……四
(45)04C4嘯テ風生ス韃靼 浩原及住民回想記 一八六三143
(46)01C3虎卜クマヲノコト 郷土研究十二月号01057-058クマオは子、辰、申の日が北で、それから順次右へ廻る。・・・(大正二年十二月『郷土研究』六二七頁)。
(47)01C4虎魄虎魄 英二六裏116.
(47)02C4虎魄…菌Sket,ii-4
(47)03C4虎魄人魄 田辺随筆六
(47)04C4虎魄プ-ドルサー05437 四年前、六月二十三日の『ネーチュール』に、英国学士会員マッケン・ヒュース教授が述べたは、…星が隕ちると草の上に白い半透明の膠様の塊となって付きおる。これを星腐り(プウドル・サール)と呼ぶ。
(48)01C4枢星精為虎酉陽続四 虎録 避邪嬉遊八01052支那では人ばかりか枢星の精も虎となると言う。
(48)02C4枢星精為虎罔象食フ7 酉陽十三
(49)01C3怪談由来談 虎猫マネシ人食始ム Todas 431
(49)02C3怪談オンノ出立ニ之ズシテ水牛ヲ食ルヽヤウニナル Todas 18501054オーン子を独り冥界に寘くに忍びず、自分も往かんとて告別に一切の人、水牛および諸樹を招ぶに、みな来たれどもアルサンクタンという人の一族とアルサイイルという水牛の一族と若干種の樹は来たらず。オーンこれを詛う。
(49)03C3怪談虎ニ針ナラフコト 抜三 扶桑略記01052『日本紀』二四に・・・虎、その針を授けていわく・・・これを治めば、病愈えずということなし、と。
(49)04C3怪談虎ニ食ルヽ人ノ運 虎ニ食レシ人ノ霊 英二六裏115
(49)05C3怪談魚食テ虎ニ化スル人 酉陽続集二 十二オ
(49)06C3怪談虎ニ食レテ人ヲ導ク 倀鬼 課餘十七 茅亭客話05433 『説郛』「茅萱亭客話」に「およそ虎に傷つけられて死せる者…魂を倀鬼という」。01051にもあり。
(49)07C3怪談活馬 虎ヲ役ス 太陽五
(49)08C3怪談虎ノ皮ノ褌、牛馬問?、嬉笑?、田抜
(49)09C3怪談西面氏ノハナシ 大地草精部 虎皮ヲ腰ニマク 抜廿三 六四套 不空…神変真言経
(49)10C3怪談両道人ニグルコト 王子虎ニ身与ル 抜廿三 前世三転経
(50)01C3虎ニ投身 抜廿二 菩薩投身餓虎起塔因縁経 抜廿四 大智度論十六01028北涼の法盛訳『菩薩投身餓虎起塔因縁経』によれば、如来前身乾陀摩提国の栴檀摩提太子たり・・・合手して身を虎の前に投じ、母虎これを食うて母子俱に活くるを得た。
(50)02C3仏前身虎タリ 節[カ]女娵リシコト 法苑
(51)01C3獣話野干師子虎離間 抜廿六 経律異相 四七 四分律初分第九巻 十誦律九 法苑九三、一九ウ01040『四分律』一一に、善牙獅子、善搏虎と伴たり。一の野干ありて・・・何とか二獣を離間せんとて師子に告ぐらく、・・・。
(51)02C3獣話野干 抜七 松屋筆記六四01042『松屋筆記』六三に「『曾我物語』など狐を野干とする事多し、されど狐より小さきものの由・・・。
(51)03C3獣話外人ノ物公共神ト見ル 英五二71
(51)04C3獣話七日不食天ニ生ル 抜二七 諸経要集一01042・・・かく不埒千万な野干も七日不食十善を念じ兜率天に生まれたと『未曾有経』に出づ。
(51)05C3獣話シエフネル 三二九頁01040シェフネルの『西蔵説話』(一九〇六年版)には、むかし林中に牝獅と牝虎おのおの子一疋伴れたるが棲んだ。
(51)06C3獣話虎人ヲ誘ヒ熊シテ殺サシム 手[カ]帳
(51)07C3獣話虎ニ牛食ハレヤケニナル人
(51)08C3獣話虎野猪ト闘ハヌコト 並ニ 牙ヲ惜ミ小虫ヲ食ハズ 抜廿四 中阿含 十六
(51)09C3獣話虎獅以下諸獣相驚シ走ルコト シエフネル 二二章01046シェフネルの『西蔵説話』に・・・獅が虎から伝え聞いて山麓まで逃げ去った。
(51)10C3獣話似タ話 オウエン 269-70
(51)11C3獣話野干鶏食フ話 Clouston, Cumulative story01046この話の体はいわゆる逓累話(キユミユラチブ・ストリー)というもので、グリンム、クラウストンその他の俚話を蒐めた著書に多く見える、「クラウストン」より一例を引くと・・・
(51)12C3獣話近松世話 883.
(52)01C2虎ノノコリ食フモノオロコマ10088英文論考"A Singular Mammal called "Orocoma""(「オロコマ」という奇妙な哺乳類)。『ネイチャー』誌一九一〇年七月十四日号掲載。
(52)02C2虎ノノコリ食フモノ野干虎師ヲ見テ特異ニナク、英四一裏48
(52)03C2虎ノノコリ食フモノ師子ノ助ニヨリ生ク 今昔四四九01043『今昔物語』に仏経の野干を狐とした例芳賀博士の攷証本に明示されいる、その四四九頁に『経律異相』から引いて・・・ここに野干が師子に恩を受けたとせるには訳ある事で・・・。
(53)01C1民俗虎オドス具 英二三裏29
(53)02C1民俗虎子ノ川渡リ プリニii.276
(53)03C1民俗有害動物名イハヌコト 英二五裏13
(53)04C1民俗虎鬚 虎骨ノ薬功 英抜三一3301056安南の俗信に、虎に骨あって・・・これを帯びると弱った人も強く、心確かになる・・・(ランド『安南民俗迷信記』)・・・虎の鬚・・・灰に焼いて服すとその人咳を病む・・・。
(53)05C1民俗綽名付ルコト 裏23
(53)06C1民俗北越雪譜 熊狼01006・・・『北越雪譜』に杣人や猟師が熊狼から女根まで決して本名を称えぬ例を挙げ・・・
(53)07C1民俗郷土研究 狼
(53)08C1民俗虎ノ名別ニイフコト 英二六裏147
(53)09C1民俗虎等ノ脂ヌリ他ノ獣驚スコト 抜二十四 十誦律毘尼序巻下01058六群比丘、獅、虎、豹、豺、羆の脂を脚に塗り、象、馬、牛、羊、驢の厩に至る。皆その脂臭を嗅いで覊絆を拽頓り驚走す・・・(東晋訳『十誦律毘尼序』巻下)。
(53)10C1民俗虎交リ月暈ム
(53)11C1民俗村ニ入レハ伝染病ノシルシ、英二265
(53)12C1民俗狼熱疫始ム 西王母 玄同放言01058熊野で聞いたは、狼もっとも痘瘡の臭を好み、この病流行る時村に忍び入って患者に近づかんとす、と。『山海経』に、崑崙の西に玉山あり、西王母おる。
(53)13C1民俗虎乳菌ノ精ノコト スキート 二~四頁 01061またもし子の魂が托った鳥を殺す時ススハリマウ(虎乳菌)の在る上へ落したら、その子生まれて不具となる。
(53)14C1民俗虎避ル法 黄公ノコト 文選 法01059『西京雑記』にいう、東海の黄公、少時幻をよくし、蛇や虎を制するに赤金刀を佩ぶ。
(53)15C1民俗頭上七星 日数分ル 抜三十一 金光明経文句
(53)16C1民俗虎テ大罪ヲ断セシム 淵二一ウ 
(53)17C1民俗虎ノ罪ヲ断ス 二七ウ
(53)18C1民俗虎ニ話シテ殺ス事 英三一32-33.
(53)19C1民俗虎ヲ傷[カ]クルヲ漢[カ]人ニ帰ス フレザーⅱ.70
(53)20C1民俗兎虎ニ化スル/兎虎ニ化スル端
(53)21C1民俗虎ノ門
(53)22C1民俗虎ニカツ草 虎斑ヲ身ニ画ク 虎ヲ裏衣ニ画ク Blagden & Skeat ⅱ.52
(53)23C1民俗虎精ニ下痢及疝痛ヲ帰ス ⅱ.260
(53)24C1民俗村虎ノコト 英抜四七75
(53)25C1民俗虎ノ祖先 ⅱ.188-9.
(53)26C1民俗虎古木腐ラセ[カ]人魂ヲ冒[カ]ス 蛭ヤクコト 犀鳥ノ羽虎射ル矢ニ用ルワケ犀鳥は神方で蛇の頸を銜え持ち行くところへプレ神が来る。故に虎を射る場合に限り犀鳥の羽を矧いだ矢を用いてこれに厭勝つのだ。セマン人言う藪中に多き木蛭が人の血を吮るを引き離し小舎外で焼くと虎血の焦げる臭いを知って必ず急ぎ来る。
(53)27C1民俗虎ヲ葬ル礼 ⅱ.223
(53)28C1民俗猟人コブカツキ追ヘハ虎怒ルコト
(53)29C1民俗虎成仏シテ葬ス序[カ] 成仏シテ草食フ 仝
(53)30C1民俗蛇ト中ヨシ 同
(53)31C1民俗虎ノ斑ノワケ ⅱ.294
(53)32C1民俗虎自ラ唄フ ⅱ.365(スキートおよびプラグデンの書、上出三―五頁)。同書に・・・ベシシ族間に行わるる虎が唄うた滑稽謡を載せ居る。
(53)33C1民俗トダスオンノコトニアリ 牛虎ニ食レ始ルコト p.185 ドダズ(49)02を参照。
(54)01B笑話虎字避犬 虎ノ刺ヌク虚言 虎ノ紋ノ剃[刺]青図 ラツツエル
(55)01C2虎ノ妖怪西遊記01050小説『西遊記』などに虎の怪多きを見て、いかに支那人が深く虎を不思議としたかが分る。
(55)02C2虎ノ妖怪虎形鬼 抜二十一 仏本行集経二八 魔菩薩ヲオドス所
(55)03C2虎ノ妖怪虎ノ時々名イフヲオソル 英三一32
(55)04C2虎ノ妖怪兎ガ虎ニ化ス 虎ノ時婿兎 十六法教十二
(55)05C2虎ノ妖怪陀羅尼雑集四ノ兎虎ヤ師子形等ニ化シテ人ヲ悩ス
(56)01C2宋元三目虎首ノ怪 日記
(56)02C2宋元英三六裏96 素女ヲ犯ス犬 レツキー通義史
(56)03C2宋元同上 人殺サネハ渡レヌ道 裏76―7
(56)04C2宋元回教 罪ノ橋 セマキ橋 英三六136
(57a)01C4法ニテ虎ヲ制ス虎ヲシカリ石ニ化ス 淵二七オ
(58)01C4動物虎ニ化ス兎虎ニ化スル 論四五5601060 カニンガム大尉の『印度ラダック通過記』に…往古クリアン・チャンド王が狩すると、兎一疋林中に逃げ入って虎と化けた。
(58)02C4動物虎ニ化ス玃獅虎ニ化ス 英三一2801060 ランドの『安南民俗迷信記』に、コンチャニエンとて人に似て美しく、年歴ると虎に化ける猴あり、と。
(59)01C4貙虎人化シテ虎トナル 英五十14001052『本草綱目』等に言える貙虎、英語でウィヤーマン、貙人また貙氓、英語でウィヤータイガー、前者は虎人に化け、後者は人虎に化けるのだ。支那、インド、マレー半島その他虎の産地には大抵この俗信が存する。
(59)02C4貙虎?人虎ニナル事 法苑珠林四十三
(59)03C4貙虎マレー人虎ニ化ス BL&SK ii.191. ii.221, 225以下
(59)04C4貙虎虎実ハ人後明リノ為化ス Sk & Bl ii.325
(59)05C4貙虎役小角、古キ伝也01052 わが邦にも、道照入唐して役行者が化けた虎を見たと伝う。
(59)06C4貙虎牛哀虎ニ化ス 淵二六オ
(59)07C4貙虎虎ニナル術 淵二〇オ
(59)08C4貙虎国ヲ建ルヲ教ユ 二〇ウ
(59)09C4貙虎博物志 淵一七ウ 括地図 老人ナル、
(59)10C4貙虎虎化スル人鼻ナク筋ナシ 英四七75
(59)11C4貙虎画ニ虎ヲ見テ逐ニ虎トナル 淵二四オ
(59)12C4貙虎夫妻夜虎トナリ人ニ殺サル 夫妻夜虎トナリ人ニ殺サル 淵二四ウ
(59)13C4貙虎コンヅ丞虎ニ化ス Co&-90
(59)14C4貙虎人野猪ニ化ス アボツト・マケドニアン民俗
(59)15C4貙虎人狼 人豹 人斑狼 人熊 淵鑑三二一 十オ
(59)16C4貙虎狼頭神 函三二〇 九ウ
(59)17C4貙虎人ヲ畜生ニナレリト信ゼシム 抜二十二 大仏頂首楞厳経 雑九
(59)18C4貙虎神ノ物ヌスミシ罰ニテ虎トナル 淵二三ウ
(60)01C4虎化シテ人トナル鬼虎 婦人ニ化ケ婢ヲ腹痛セシメ殺ントス 淵二六ウ
(60)02C4虎化シテ人トナル虎ヲ化シテ輿夫トスル僧 淵二三ウ
(60)03C4虎化シテ人トナル虎人ニ化来リ吟詠ス 淵二六オ
(60)04C4虎化シテ人トナル尾焼ハ全クナル 淵18
(60)05C4虎化シテ人トナル亭長ニ化ケアザムキ去ル 淵二〇ウ
(60)06C4虎化シテ人トナル虎檻セラレ化人 淵二一ウ
(60)07C4虎化シテ人トナル虎死後ニ化シ穽ニ入ル 淵二五オ
(60)08C4虎化シテ人トナル虎人ニ生ルヽ相 王子戒目 因縁経
(60)09C4虎化シテ人トナル賊ヲ教シ人ヲ助ク 抜卅一 観音玄義記
(60)10C4虎化シテ人トナル虎尼法ヲ護ス 抜十九 比丘尼伝二(10a)01を参照。
(60)11C4虎化シテ人トナル女ニ化シ悪人ヲ罰ス 淵二三ウ
(61)01C2生レカハリ生レカハリ 十六 阿育王経九
(61)02C2生レカハリ虎子人ニ生レカハリ七才得道
(62)01C2虎ヨリ人ニ生レタル相虎より人ニ生レタル相 王子法益壊目因縁経
(63)01C2奇物グベルナチスii.160 マンチコラ虎尾デ射ル
(63)02C2奇物前虎後鹿ノ奇物 英四七75 狼狽 酉陽十六
(63)03C2奇物半虎 淵 西洋ノ龍二脚 人類[学]会雑誌
(64)01C4虎ニ勝ツモノ獒虎ニカツ 舩中ノ人トル 英十114
(64)02C4虎ニ勝ツモノ虎鷲 淵四二二 六オ
(64)03C4虎ニ勝ツモノ課餘 茅萱寒話 眉毛ヲヌキ 虎ヲ殺ス
(64)04C4虎ニ勝ツモノ本草 酉揚十六 天鉄熊師ヲ擒ス
(64)05C4虎ニ勝ツモノ怯ナルガ一人ナリ
(64)06C4虎ニ勝ツモノ蟹、クロポトキン
(64)07C4虎ニ勝ツモノ爪ナキ虎王戎オソレズ 淵二八ウ 世ニコンナコト多シ
(64)08C4虎ニ勝ツモノ豪猪 獅子サス 英廿九裏65
(64)09C4虎ニ勝ツモノ人サス 英十一113
(64)10C4虎ニ勝ツモノ虎口ノコト 牛馬問20
(64)11C4虎ニ勝ツモノ獅子虎死ス 英十一171
(64)12C4虎ニ勝ツモノ人類学会、虎鷹
(64)13C4虎ニ勝ツモノ水牛ニ蹴殺サル Toda 184
(64)14C4虎ニ勝ツモノ小獣 淵二三ウ 
(64)15C4虎ニ勝ツモノ抜三 西宮記 十九 英十二104
(65)01C2印度虎ノ弟トイフ 英四三209
(65)02C2淮南子 蛇豹ヲシテ止ラシム
(65)03C2本草 禽虫述云 虎生三子一為豹
(65)04C2廣志狐死首丘豹死首山不忘本也、其胎至美為八珍之一
(65)05C2虎ニ似タモノ ジヤクアル 人打ニ下等より始ム 英四九裏20―21
(65)06C2ペルーニテコーガルト鷹ト貴人ノ紋トス 英四八132 
(65)07C2英四八104 ペルー国ジヤグアルノ瓶
(65)08C2コランドプランチ284 南米大虎大兎対舩ノ事
(65)09C2メキシコノ暦プレスエツト
(65a)01C2オロコマエヂフイアント Ⅴ.46. 466
(65a)02C2オロコマ野干 バルフオール
(66)01C2虎ヲ名トスル人八元八愷 大磯虎 抜十二 類聚名物四〇01062『類聚名物考』四〇に、『異本曾我物語』に「かの虎と申す遊君は、母は元来平塚の者なり・・・」
(66)02C2虎ヲ名トスル人虎屋 芝居 饅頭 近世奇跡考 
(66)03C2虎ヲ名トスル人虎薬師 塩尻上四六六
(66)04C2虎ヲ名トスル人虎字犬ヲサク 嬉笑八05157『嬉遊笑覧』八に、「・・・悪犬に遇わば、左手をもって寅より起こし、一口気に吹き、輪って戌に至って、これを搯めば、犬すなわち退き付す」。01514にもあり。
(66)01B虎名ノ人サルヅラカルナ虎耳 舎頭諫 阿難本名01062仏教の第二祖阿難の本名舎頭諫(サルズーラ・カルナ)、これは虎の耳の義だ。
(66)02B虎名ノ人虎行狼心 大英類 Gilgit Dard
(66)03B虎名ノ人日本及日本人 氏政 虎ノ印 虎屋藤左衛門 抜十五(四?)末巻
(66)04B虎名ノ人●●卿十二支ノ歌
(66)05B虎名ノ人虎子デオドスコト ウゴロモチ 郷土研究五号
(66)06B虎名ノ人抜廿三 陀羅尼集経 廿四 聖閻満德迦威怒王法
(66)07B虎名ノ人虎ノ皮ノフンドシ
(67)01C2虎子ノ筥抜十二 類聚名物二四七
(67)02C2虎子ノ筥犬張子 抜十四 嬉笑六下
(B右下)01B〔図版リスト〕第一 Arum 第二 ヒルデンブランヂヤ 双鞭藻 第三 野干 角アル髑髏 第四 アームマツト01033「第一図 アルム・マクラツム」〔Arum maculatum〕、01037「第二図 ヒルデンブランチア・リヴラリス」、01042「第三図 ジャッカル(野干)」、01054「第四図 アームメット(啖人怪物)」
(C1外)01C1邦人虎伐シ人宗行[于]郎等 巴提使[便] 常山紀談 清正 菅政利01025本邦にはあいにく虎がないから、外国に渡った勇士でなければ虎で腕試しした者がない。膳臣巴提便(『日本紀』)、壱岐守宗于が郎等(『宇治拾遺』)、加藤清正(『常山紀談』)、そのほか捜さばまだ多少あるべし。
(C1外)02C1邦人虎伐シ人武勇 抜五 菅氏世譜01025黒田長政の厩に虎入り恐れて出合う者なかりしに菅政利と後藤基次これを斬り殺す・・・『菅氏世譜』に政利寛永六年五十九歳で歿したとあるから、文禄中虎を斬った時は三十四、五の時だ。
(C1外)03C1邦人虎伐シ人虎殺シ疵デ死ス 抜十五 紀伊続風土記 九十01025『紀伊続風土記』九十に尾鷲郷の地士世古慶十郎・・・手負の虎を刺殺し秀吉に献じたが、噛まれた疵を煩い帰国後死んだ。
(C2外)01C2虎藤丸古橋又玄 清正記三 忠広幼名虎藤丸01063加藤清正の子忠広幼名虎藤丸(古橋又玄の『清正記』三)・・・。
(C4上)01C4飛虎飛狸 抜二四、増一、十、経律異相 
(C4上)02C4飛虎グワチマラ
(C4中)01C4虎卜本綱 人ニ卜キクコト 淵二一オ
(C4中)02C4虎卜尾ハシ住処占フ 英二265
(C4中)03C4虎卜クマオノコト(46)01を参照。
(C4下)01C4性行小児不食 淵17オ 酔人サムルヲマツ仝 01010『淵鑑類函』に「虎は小児を食らわず・・・また酔人を食らわず・・・もってその醒むるを俟つ・・・」とある。
(C4下)02C4性行人臭[カ]アレハ打ズ 十七オ 朱亥ノコト 19オ(36a)02を参照。


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