[関連書籍紹介] < [南方熊楠資料研究会]


『南方熊楠と「事の学」』

橋爪博幸

「在野の学者として生きた南方熊楠の生涯は、大きく2つの時期に分けることができる。アメリカを放浪し、ロンドンの大英博物館に通い学問の研鑽にささげた前半生と、和歌山県田辺町に定住し、フォークロア、そして菌類や粘菌類の研究に没頭した後半生とである。

……この間、1902年から1904年まで約2年半にわたり、彼は那智山で隠遁生活をしている。本書は、土宜法龍に宛てた熊楠の書簡を手がかりに、ロンドン時代から主としてこの那智時代の思索に焦点をあてたものである」

<あとがき>より

[Photo: 'koto no gaku' Cover]