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学燈社『國文學』南方熊楠特集

「ナチュラルヒストリーの文体」

 『國文學』(学燈社)は、日本文学・日本語学研究の分野で半世紀の歴史をもつ雑誌です。毎号、特集テーマを選んで多面的な研究・紹介を行っていますが、7月11日発売の平成17年8月号〔五十周年記念号〕では、南方熊楠特集「ナチュラルヒストリーの文体」を行うことになりました。

 折りから南方邸蔵書・資料調査が一通り完了し、来春の「南方熊楠顕彰館」発足をひかえて南方熊楠研究が一つの節目を迎えつつある現在、時宜を得た特集となると同時に、結果として執筆者の半数以上が南方邸調査参加者となった本号は、過去十年間の南方邸調査の成果を多面に報告する機会ともなっています。

 通説を再検証し、「等身大」の熊楠像を探求する『國文學』8月号に、ぜひお目通し下さい。(2005. 6.30)

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『國文學』 南方熊楠特集 記事一覧

新しい熊楠像へ
等身大の熊楠へ千本英史
熊楠と沖縄―安恭書簡と『球陽』写本をめぐる小峯和明
「異民族の記憶」―英国民俗学と南方熊楠、柳田国男の山人論争横山茂雄
熊楠と洋書―蔵書目録の作成を通じて川島昭夫
翻訳・ディキンズ・『方丈記』小泉博一
ネットワーク
熊楠のロンドン、漱石のロンドン松居竜五
英国の文学者と南方熊楠南條竹則
南方熊楠と佐藤春夫―大逆事件前後高橋世織
完成を阻むもの―熊楠・健次四方田犬彦
通説を疑う
南方熊楠と自由民権―アンナーバー、『大日本』によせて武内善信
森の「内部」となって闘う―神社合祀反対運動千田智子
家庭吉川壽洋
熊楠と酒牧田健史
南方熊楠の手紙雲藤等
南方熊楠と自然科学田村義也
植物標本から見えてくるもの土永知子
検証:資料
熊楠の日常生活―大正15年5月下旬の日記から熊楠関西
〔新出資料〕土宜法龍往復書簡―第一書簡の紹介神田英昭
南方熊楠略年譜安田忠典
蔵書目録・和古書の部小峯和明・千本英史・趙 恩馤*(ちょう うね)(*馤=[香+曷])
長女文枝さんに聞く 普段着の南方熊楠

購入案内

 本特集は、出版社に在庫があります(平成17年12月現在)。購入ご希望の方は、最寄りの書店にてご注文下さい。

 出版社名「学燈社」、雑誌名『國文學』平成17年8月号とご指定の上、「南方熊楠特集」と特記していただくと、確実です。

価格は、税込み 1,300円です。

なお、書店を通じての注文が出来ない場合、学燈社へ直接電話しての購入申し込みも可能です。

電話番号: 03-5228-7154