私の自作オーディオ > 実験のメモ > クォード型アンプにおける位相反転の一考察(2)
今回は、クォード型アンプの位相反転の精度を上げる目的で、差動併用を考察しました。
今回実験した回路図は下記のとおりです。

テスト回路図


回路図中の電圧は実測値です。6V6Gにとっては過酷な条件です
この回路で、入力330mVの時、出力は
出力8Ω抵抗負荷の場合2000mV、出力開放の場合2240mVでした。
また、NFBをはずした時の出力は
出力8Ω抵抗負荷の場合8170mV、出力開放の場合17200mVでした。

さて、気になる反転精度ですが、500mVの入力の時、出力管の各Rg両端の電圧は
入力側5500mV、反転側5000mV、両側10300mVとなり、
単独Sg位相反転に比べたら少し改善されますが、三極管による差動位相反転に比べれば精度は悪く出ました。
これは、そもそも五極管が定電流動作をしており、共通定電流で縛っても、各動作には影響が少ないためと考えられます。

つぎに、この回路での試聴と、オシロスコープによる波形測定をしました。

試聴

音のピントがよい、したがって定位もさらにはっきりしてきました。 6V6の独特の鋭さはあるものの、以前感じた音のやかましさが全くなくなりました。 全体として静かな音になり、音楽のテンポがゆっくりとした感じです。 したがって出力が低下したような感覚になります。 音のフォーカスは特に低音にはっきり現れ、中心に低音が集まる傾向は皆無となりました。
波形

最大出力に近い状態での出力波形です。各上が入力、下が抵抗負荷の出力です

テスト回路50Hz テスト回路100Hz
テスト回路20kHz テスト回路50kHz

ノーマル状態に比べ、不思議に低域が良く伸びています。