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デジカメで顕微鏡写真を


かれこれ顕微鏡をのぞきながら、写真が簡単に撮れたらどんなに楽かと、何度も思っていたものですが、 デジカメの出現でこれがむちゃくちゃに楽になりました。そこで、ここにこれまでのやってきた方法など記録して おこうと思います。

ただし、断っておきますが私は写真やカメラに詳しいわけではなく、顕微鏡も専門家ではありません。 ここに書いてある方法は、簡単にそれらしい写真が撮れる、という程度に見ておいてください。

1.コンパクトデジカメの場合

コンパクトデジカメの場合、接眼レンズ押しつけで見たままの写真が撮れます。
つまり、みたいものを顕微鏡で探して、撮りたいところを見つけると、カメラを接眼レンズのところへ持って行って、 接眼レンズにカメラのレンズを向けて撮るのです。

カメラの機種によりますが、本当に接眼レンズに押し当てて撮れるのもあります。その場合には、カメラを 押し当てることでカメラ本体も固定できますから、写真は撮りやすくなります。

しかし、その状態だとごく小さ像しか見られない場合もあります。そういう場合には、接眼レンズとカメラの レンズの間に少し距離を作ってやると大きく写ります。ただ、その場合にはカメラの固定が難しく、それ以前に 光軸を合わせるのがやや難しくなります。

顕微鏡撮影 ここで撮影のポイントを押さえてみる。
○ストロボは働かないようにしておく。
○できればピントは無限遠にする。遠景撮影モードなどにする。ただしオートでもさほど困らない。
○顕微鏡側はできるだけ明るくしておく。

余談ですが、そういう点でもE-995はよかった。まずレンズが前に突き出さないので、接眼レンズに押し付けて、 ズームを調整してもレンズが移動しないから押し付け安い。また、ぴったり押し付けたところでうまく画像が写せる。 それにスイバルで液晶が回るので鏡筒がどんな角度でも見やすい。良いカメラでした。

ところで、あの系列のカメラをニコンの顕微鏡につなげて撮影するセットが同社から出ていましたが、あれはひどかった。 高倍率にすると、干渉縞がひどいんです。何しろ接岸押し付けでもそこそこ写るのに、高い金出してそれより悪い絵にしか ならないでは困りましたね。

2.一眼レフの場合

一眼レフに変えた理由は、やっぱりきれいな写真が撮りたかったこと、それに、顕微鏡に関しても何しろ長い積み上げがるだろう から、なにかいい接続キットくらいあるに違いない、という見込みからです。

しかし、実際に当たって見ると、数があるにはある。でも、高いんですね。顕微鏡とカメラ本体の間が10万近いんですねえ。 そういうのをよく見ると、どうやら
・マウント部
・顕微鏡との間の筒
・接眼レンズ
・顕微鏡への固定部
などからなっている様子。でも、わざわざ接眼レンズを新たに買わなければならないの?せっかく顕微鏡の方にまっとうな接眼レンズが あるのに?それに高い金かかってるみたいだし。で、そういうのがないのはないかと探して見つけたのがビクセン(Vixen)というところから出てる Tアダプタという製品でした。ただし顕微鏡の鏡筒に合わないと駄目、とかなのですが、安いですし、顕微鏡は理科室に色々あるから、どれかで合えば 良いし、とにかくこうやれば写せる、というのが確認できれば、それを元に工夫の余地もあろうかと。

で、注文して来たものを、取り付けて見ました。うまく行きましたね。その様子を見ると、要は接眼レンズからある程度距離を置いて、 光軸がちゃんと合っていれば写るらしい。となれば話は簡単。顕微鏡に固定する部分は鏡筒に合ったサイズでないと取り付かないんですが、 こんなのいらないジャン。試しに自前の三筒形のてっぺんに接眼レンズほうり込んで、そのうえに筒までの分を乗っけたら、これでちゃんと 写りました。ついでに、双眼実体は三筒じゃないからと、この部分まで接眼押し付けみたいなやり方を試したら、これも写りました。

良い顕微鏡は接眼の口径が大きいから、この装置だとまともにはつなげないんですが、逆に接眼押し付けはしやすいんですね。 これでもう文句なしです。ビクセンさんありがとー!

参考にサンプル置いてみます。ミカヅキモ(普通の顕微鏡×200)とホソミキンガヤツリ(双眼実体)です。

あと、ジ○ーシンの店員、ちゃんと調べろよ、フォーサーズマウント用はない、というから、マウントアダプタ買ったのに、ちゃんと あるじゃないか。1万返せ!


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