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カビの部屋・参考文献


カビに関する部分の、主な参考文献をあげてみます。と言っても、単に自分の知ってる範囲なので、 さほど役にはたちますまいが…

まずは読み物的なやつで。カビにかかわる本は数多いですが、ほとんどは悪いカビを如何にやっつけるかを 主題にしているか、自然の仕組みの中でのカビの役割を論じるもので、カビという面白い生きものそのものに 主題を置いたものはあまりありません。そのなかでお勧めは

菌類の世界;小林義雄,1975,講談社、ブルーバックス
カビの不思議;椿啓介,1995,筑摩書房

小林先生の本は、高校の頃、菌類なんか全然知らなかった頃に、この本をよんだ印象は残っています。特に、 出て来る分類群や用語がほとんど聞いた事のないものばっかりだったのが、妙に面白くて…
古くなった部分はあるものの、生きものとしての菌類を広く紹介すると云う点では、今でも1番の ような気がします。
菌類学の教科書的なものとしては、日本語では

ウェブスター菌類概論;1985,ジョン・ウェブスター/椿啓介、三浦宏一郎、山本昌木訳  講談社

というのがあります。でも、あちこち省略してあるのと、分類体系など、やや古くなってしまいました。 これは、最近のこの分野の動きが激しいせいもあります。
横文字本では

INTRODUCTORY MYCOLOGY 4th edition,1996,C.J.Alexopoulos,C.W.Mims,M.Blackwell, John Wiley & Sons,Inc.
Dictionary of Fungi,2001,P.M.Kirk,他,Cab international

この2冊持っとけばなんとかなるよ、と、D先生に教えてもらいました。


図鑑としては、

菌類図鑑(上)、1978,椿啓介、宇田川俊一ほか、講談社

というのを持っています。学生時代にさぼって、下巻を開そびれたのが残念。
世間一般の図鑑では、菌類図鑑と言えば、ほとんどキノコしかのってないです。カビがそこそこ取り上げられてるのは、

標準原色図鑑全集14 菌類 かび・きのこ、1970、今関六也、本郷次雄、椿啓介 保育社

くらいでしょうか。
研究法的なものでは、

菌類研究法: 青島清雄,椿啓介,三浦宏一郎編著,1983,共立出版

が、何でものってる感じです。
でも、おすすめはこっちです。

菌類の採集と観察;三浦宏一郎,1981,講談社

高校くらいでも充分使える内容で、痒いところに手が届く、丁寧な内容で、ほとんど私のタネ本です。

その他論文等は省略させていただきます。

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