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アオテンツキ
Fimbristylis dipsacea


ごく小型のテンツキです。
池の干上がったときに出るよ、と聞いたことがあったのですが、白浜町の大池で水がなくなっていたので、 もしやと思っておりてみたら、たくさん生えていました。2004年10月13日。



立ち上がった形のものもありましたが、ロゼット風に広がったものが多かったです。全体に灰色を帯びて いるのは、細かい泥を被っているからです。
持ち帰り、水洗いしましたが、泥は完全には落ちませんでした。


小穂は丸く、それが2つ3つとくっついているところは、ヒンジガヤツリに似ている感じです。ただし、 柄のついた小穂もあります。また、小穂の根本に、少し細い包があります。
根本を見ると、葉らしいものはほとんど見られませんでした。



穂の部分を双眼実体顕微鏡で見ました。鱗片の先端が突き出しているところも、ヒンジガヤツリに似ています。
ばらしてみると、小さくて細い果実がこぼれ落ちました。細い楕円形で、両側に小さな突起が並んでいます。 図鑑でこの変な形を見た事はありましたが、実際にこんな形をしているのを見ると、なんとも楽しい気持ちでした。

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