皆地のふけ田・その後

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(2005年4月)
今年は春にいく機会が持てました。今回は、おたまじゃくしの群れを見ることが出来ました。アカガエルかな? それに、水路の杭のてっぺんに、サナエトンボの脱皮殻を1つだけ、見ることが出来ました。ザリガニはずいぶん 少ない数しか見ませんでした。少しはよくなったのでしょうか?



(2004年8月)
今回は、シオカラトンボらしいトンボが数頭以上飛んでいるのが見られました。これが、回復の兆であれば、 めでたい事だとおもいます。しかし、それ以外のトンボが見られなかった事、それに、ヤゴの殻がまったく 見られなかったのが気になります。あるいは、あのトンボもよそから飛んで来たものだけかも知れません。
他に、メダカ、フナ、アメンボ、カワニナと、やっぱりアメリカザリガニが見られました。ザリガニは前回 ほどの数ではありませんでした。退治の効果かも。しかし、やはり影響は大きいのだと思います。水底の小さな草が まったく見られず、水底が泥か、あるいは藍藻に限られているのは、何かが水底をまめにあさっているせいだと 思うんです。


しかし、今回問題にしたいのは、新たに作られた浄水施設です。
今年の5月に、2000万円以上をかけて作られたとのこと。新聞報道によると、生物減少の原因の一つである、水質悪化を ふせぐ目的で作られたという話ですが、とても信じられない話です。
ここの水質は、もともと特に良いものではなかったはずです。はじめから家庭廃水がはいる条件でしたし、いずれ沼地の 水なのですから。また、ここにはかつて小学校があったのに、今は廃校になっている事からも、住民や家庭数が急に増えた わけがありません。とすれば、流入する水がさほど悪化したはずがないのです。
可能性があるとすれば、流入する水の上流に当たる地域で、道路の拡張などが行われていますので、そこに起因する 水質悪化がある事ですが、このような場合に、浄化施設が役にたつとは思えません。
その他の点から見ても、この湿地の生物が減少した理由は、まず改良工事であり、その後のアメリカザリガニの急増で あるように思われます。実際、この地域でもザリガニ退治にある程度の力を注ぎはじめたのも、それを考慮してのことと 思います。
なのに、なぜ今ここに浄化施設なのでしょう?
しかも、2000万円以上もの金を継ぎ込み、自然の仕組みをわざわざ壊すような物を作るのでしょうか?
しかも、でき上がったものは、この通りの派手な真四角の、いかにも周囲に溶け込まぬしろもの。このような構造によって ”浄化”された水を供給され、もしも生きものが回復したとして、どこが自然なんでしょうか?
とにかく、前回の工事以上に不可解といっていいしろ物です。



(2003年10月)
雨の中だったので、トンボが飛んでいるかどうかは確認できませんでした。しかし、水中の杭などに脱皮殻が まったく見当たりませんでしたので、少なくとも発生はごく少ないものと思います。
逆に、アメリカザリガニは大変な数で、恐らく1uあたり10頭は下らないと思います。中央の溝にはカワニナもおり、 石をめくればトビケラもおりましたが、そこは池以上にアメリカザリガニの密度が高い状況。
それに気になるのは、水中の泥の部分には水草も堆積する落ち葉もなく、水上の草の生えた部分との区別があまりに はっきりしていること。水中の泥の表面にはわずかに藍藻が見られるのみです。どうもあらゆる藻のをアメリカザリガニが 喰ってしまっているのかも知れません。子供たちにザリガニ釣りなどさせて、駆除しているようですが、とても追い付かない ようです。



(2002年8月)
草刈りをしたらしい。池の水面も広げて、その草をあちこちに積んであった。
ま、これはありかも。
ただし、トンボはシオカラトンボとイトトンボ1種くらい。フナが群れているのが見られた。 アメリカザリガニも多数。
カエル、タマジャクシは今だ見ず。回復は遅々、ということか。
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