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◆弓木(ゆみぎ・ゆみき)

所在:椎葉村松尾(まつお)・下福良(しもふくら)
地形図:上椎葉/椎葉村
形態:川沿いに家屋が少数集まる?
標高:約430m
訪問:2024年1月

 

 大字松尾の南西部および下福良の南東部、弓木谷(耳(みみ)川支流)沿いにある。
 旧版地形図には記載がないが、最近の地形図では地名と2箇所の建物が記されている。建物は右岸と左岸にあり、谷が大字の境界になっているためそれぞれ松尾・下福良に属している。
 訪問は谷の上流側より。道路からの取り付きのようなものは見られず、適当に斜面を下り地形図上の破線の道に合流。道は崩落や流失のため所々消滅しており、道を失いやすい箇所もある。現地では、右岸(松尾側)で住宅の跡を1箇所確認。左岸(下福良)の建物表記の場所では何も見られず、建物があったような雰囲気もない。ただし山の本谷との合流部まで下ると、何かの痕跡が残る平坦地が見られた。
 昭和22年の航空写真でも、やはり左岸の建物表記部分では何も見られず、先述の2箇所では人工的な構造物があるように見える。
 なお住宅跡では「住友林業」とある看板が見られたことや、道沿いの石杭に住友グループの商標が彫刻されていることから、比較的新しい時代の林業関係の住居であった可能性がある。
 また道中の平坦部には炭焼き窯の跡や瀬戸物片が見られる場所もあり、往時は炭焼き小屋も設けられていたよう。
 読みは、聞き取り(2013年)では「ゆみぎ」、上流に架かる弓木谷橋の銘板では「ゆみき」となっている。

 


写真1 集落への道(上流から下流へ)

写真2 道沿いの石杭。住友の商標が見られる

写真3 道沿いの「大山祇命」

写真4 住宅跡(松尾側)

写真5 写真4にて。「住友林業」と見える

写真6 橋の跡

写真7 遺構の残る平坦地(下福良側)


写真8 何かの遺構

 

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