◆千間(せんげん)
※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「砥用」(昭和42.11)を使用したものである
所在:美里町洞岳(ほらたけ)字千間 地形図:畝野/砥用 形態:谷沿いに家屋が集まる 標高:約800m〜 訪問:2024年5月
大字洞岳の南部、山出(やまいで)川(緑(みどり)川支流)沿いにある。 旧版地形図には地名・建物ともに記載されていないが、新版地形図より確認できる。 現地付近までは車道が通じており訪問は比較的容易。水道施設付近に「山之神」の小祠があり、ここからは徒歩に依った。上の地図画像の建物のうち、車道のカーブ付近のものは水道施設と思われ、その南のものは痕跡を確認できず(写真2)。上流のものは住居であったようで、浴槽や様々な遺物を確認した。周囲に農地らしいものはなく、時代が新しいこと、山神を祀ることから、林業に伴う集落であったのかもしれない。 町史には、昭和38年1月の豪雪により小田尾・海土瀬とともに交通が杜絶し、孤立状態に陥ったことが言及されている。また洞岳の小字として「千間」が見られる。