◆空室（うつろ） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「日田」（昭和22.2）を使用したものである 所在：八女市黒木町北大淵（くろぎまちきたおおぶち） 地形図：十籠／日田 異読み：うづろ？（旧版地形図） 形態：谷沿いに家屋が少数集まる 標高：420m 訪問：2023年11月   　大字北大淵の東部、日向神（ひゅうがみ）川（矢部（やべ）川支流）の右岸支流沿いにある。 　現地には県指定の天然記念物「空室のカツラ」があり、その案内に従い車輛での訪問が可能。 　現在は2棟の家屋が残るほか、倒潰した家屋や屋敷跡を確認。また宅地の近くで墓地（樋口家）も見られた（写真10）。集落奥には山神社（写真12）とカツラの木があるが、社殿は老朽化が進んでいる。 　カツラの説明板（平成7年、町教育委員会による設置）によると、樹齢は推定600年、山神社の御神木であるとのこと。指定は平成元年5月18日。大正10年の大洪水の際、平野岳より山崩れが発生したが、カツラの木がこれを二分し集落を救ったという。
（写真1　旧来の徒歩での登り口）	（写真2　道路の案内）
写真3　車道沿い、集落手前の石仏	写真4　集落風景（車道終点。右側は防火水槽）
写真5　家屋	写真6　平坦地
写真7　屋敷跡	写真8　写真7にて。浴室
写真9　家屋	写真10　倒潰家屋
写真11　墓	写真12　神社
写真13　境内の石造物	写真14　カツラ
写真15　谷と農地跡