◆新改(しんがい)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「伊野」(昭和28.10)を使用したものである
所在:いの町小川東津賀才(こがわひがしつがさい)
地形図:思地/いの
アクセント:シンガイ
形態:山中に家屋が集まる
標高:約520〜600m
訪問:2009年10月
大字南部の山中にある。古い地図では5軒の建物が見られる。
地元の方(致川(いたしかわ)在住・59歳)の話では、かつては細川(ほそかわ)姓・岡田(おかだ)姓・隅田(すみだ)姓、ほか1軒の計4軒。この方が12歳くらいの頃から、相次いでほとんど同時に離村していった。うち細川家は国道付近の登り口(樫山(かしやま)?)に、岡田家は高知市に、隅田家はアメリカに移住(開拓?)。林業や製炭のほか、畑では蒟蒻芋を栽培し農協に出荷していた。なお、アクセントは後ろ3文字にある。
集落への登り口は林道脇にあるが、拡幅工事の際の擁壁のため分かりにくくなっている。山道をしばらく登ると集落跡に到着。2、3箇所の屋敷跡が見られ、うち1箇所では倒潰した物置小屋も残る(写真1)。跡地を見る限り、農地はかなり広かったよう。
|