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◆大久保(おおくぼ?)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「宇和島」(昭和23.5)を使用したものである

在:宇和島市津島町山財(つしまちょうさんざい)
地形図:宇和島/宇和島
形態:山中に家屋が散在する
標高:約650〜820m
訪問:2016年12月

 

 大字山財の北部、御代ノ川(岩松(いわまつ)川支流)の最上流部にある。
 町誌(昭和50年刊行)には、「昭和44年から県酪連が、大久保山の頂上近くのの82haを切り開いて牧場を作った」とあり、当地に牧場が開かれていたことが分かる。名称は大久保牧場(山下山牧場)で、このとき従業員4名、雑役の雇員8名。従業員は交替で牧場の管理に当たり、雇員は下の御代ノ川集落から毎朝牧場の車で送迎していたという。
 旧版地形図より牧場開設以前にも建物が散在する様子が分かるが、当時の詳細は不明。
 訪問は上部の黒尊(くろそん)林道より。牧場としての利用は行われなくなってから久しいようで多くが植林地。現在は大規模なシイタケ栽培地となっており、植林地内には大量のほた木が置かれている。谷より東側の建物は加工場であるよう。ただし道が荒れており、現在も栽培が行われているかは不明。また下方からの道が現在も通じているのかも未確認。谷より西側の建物は簡易な別荘のような小屋や倉庫のほか、これらの下方は広い平坦地となっており木材の加工場?がある。等高線が広くなっている範囲まで探索したが、往時の建造物の痕跡は確認できず。牧場の名残と思われる牛の飲み水用の桶?が散見されるものの、段々になった石垣などといった特徴的な痕跡もない。

 


写真1 東側の建物

写真2 西側の建物群

写真3 西側の広い平坦地

写真4 シイタケの栽培地

 

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