◆牛小屋(うしごや)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「安食」(昭和25.6)を使用したものである
所在:佐那河内村上(かみ)字牛小屋
地形図:阿波山溪/雲早山
異表記:牛子屋(旧版地形図)・牛木屋
形態:山中に家屋が集まる
標高:約450〜500m
訪問:2018年12月
大字上の中部、旭ヶ丸(あさひがまる:山の名)の北東およそ3qの山中にある。
音羽(おとわ)川方面より、地形図上の実線の道(旭ヶ丸林道?)を伝い下方より訪問。 現地では2箇所の宅地が確認できたが、下の家の後方には墓地(河野家)(写真5)と管理された天岩戸別(あまのいわとわけ)神社(写真7)がある。この神社には奥の院があるが、現地には小祠が2つ置かれているのみ(写真8)。神社から上方へ向かう道沿いには、天岩戸を開けた神である手力男神(たぢからおのかみ)の塚(写真11)がある。
村史によると神社の創設は上古の頃で、『旧事本紀』に「天手力雄神此者坐佐那県也」とあるとのこと。祭神は天手力雄神(※)・天照皇太神・豊受皇大神。
集落手前にある天岩戸別神社説明板によると、地名の牛木屋(表記ママ)は「大人(うし)木屋」とも書かれ、佐那県(さなのあがた=現在の佐那河内村)の大人(=領主)の住んでいた土地であるとのこと。村史でも神社の由緒の解説の中に「大人小屋」の表記が使われている。
※ 前出の「手力男神」に同じ
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