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◆岸宗(きしのむね)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「劍山」(昭和28.9)を使用したものである

所在:吉野川市美郷
地形図:阿波川井/剣山
異表記:岸ノ宗・岸の峯
形態:山中に家屋が集まる
標高:約610m
訪問:2018年8月

 

 村の西部、川田川左岸の山中にある。
 最近の地図でも地名と建物が記されている。実線の道が川田川右岸から通じているが、小竹付近を過ぎると車輛がの通行は困難となる。なお集落下方からも車道が通じているようで、先の道から集落に入ると合流地点から道路の状態が良好となる。現地では数軒の屋敷跡が見られたが、現存する家屋は地形図に「史跡名勝天然記念物」の記号がある付近のもののみであるよう(当方では未訪問だが、現在の航空写真には写されている)。
 なお当地付近には小字としての岸宗と大岸(おおぎし)が存在し、集落手前の案内看板(写真1)には岸宗・大岸を併記。村史にも「岸宗」はなく「大岸」の集落概要が記載されているが、双方の関連性は不明。参考までに村史記載の「大岸」の概要を記す。

 昭和40年10戸67人。主な生業は養蚕で、古来はコウゾを原料とする製紙も行った。田畑のほか、桑畑や果樹園がある。養蚕戸数7戸、タバコ栽培戸数9戸、梅栽培戸数9戸。美郷村で最も古い土地のひとつで、嘉暦2(1327)年以前に既に現戸数くらいの人家があったよう。神社に三社大明神・山ノ神社、ほかに大師堂がある。

 


(写真1 案内看板。
小竹・大岸・岸宗と見える)

写真2 地辷り防止区域の看板。「岸の峯」と見える

写真3 屋敷跡

写真4 屋敷跡

写真5 屋敷跡

写真6 屋敷跡入口

写真7 写真6屋敷跡


写真8 石塔(墓?)


写真9 地神塔。台座に「大岸名 惣氏子」「安政三年 辰二月立之」とある

写真10 電柱

写真11 屋敷跡

 

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