◆大久保(おおくぼ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「鹿野」(昭和22.2)を使用したものである
所在:周南市金峰(みたけ)
地形図:周防須万/鹿野
形態:山中に家屋が集まる
標高:約290m
訪問:2017年8月
大字金峰の東部、一升谷(いっしょうだに)川(錦(にしき)川水系の支流)の左岸側斜面にある。
訪問は集落の南東側より。川沿いの車道(林道大正屋敷線?)からの登り口は分かりづらいが、適当に登るとやがて山道に合流。何かの小屋の跡や倒れた石仏(写真1)を過ぎ平坦部まで登ると、集落の墓地に到達。墓石より、少なくとも1軒は河村家であったことが分かる。のち集落を縦断する道(地図画像の二重の破線部と思われる)(写真9)に合流するが、植物が繁茂し周囲の屋敷跡は特定できず。しばらく道を進むと、下方から通じると思われるやや幅の広い道が見られた(写真10)。
聞き取りによると、かつては5、6軒あったとのこと。読みもここで確認。
また『須金村史』によると、昭和元年から11年にかけて7、8軒で推移している。神社は河内社。往時は大字須万(すま)(後の鹿野町【現・周南市】の大字)に所属し、杉谷・田迫・山手などとともに一つの地域を形成していたよう。
|