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◆日暮(ひぐれ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「長門峽」(昭和22)を使用したものである

所在:山口市徳地柚木(とくぢゆのき)
地形図:大原湖/長門峡
アクセント:グレ
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約380m〜
訪問:2022年1月

 

 大字柚木の南部、日暮川(佐波(さば)川二次支流)沿いにある。
 現地では3、4箇所の屋敷跡を確認。うち1箇所のそばには墓地(弘中氏)があり、訪問直前にも墓参があったことが窺えた。
 資料『柚野民俗誌』によると、弘中家5戸(昭和29年刊行当時)。地名の由来は、森に覆われ昼なお暗い場所であったためという。
引用する「風土誌」には、「往古猟師此所へ行候へば朝の内行候ても日暮の内に有之、又翌日行候ても如是、故に日暮と言ひならはし候由申伝候」とある。また別の説では、大内家(周防大名)の重臣であった陶(すえ)氏が謀叛を起こし実権を掌握。のち毛利元就に敗れ、その残党がこの地に逃れた際に薄暗い夕暮れ時であったので「日暮」となったという(※)。ただし地元では前者の由来ほうが知れ渡っているよう。
 読みは聞き取りより。また「角川」の小字一覧には、柚木所属の小字として奥日暮・中日暮・西日暮・本日暮・下日暮が見らる(奥日暮の「日暮」の部分には「ヒグレ」のルビ)。

※ ほか密成・口無・隠ヶ藪・滑・鶏鳴ヶ峠といった地名も遁走に関連づけて言及されている

 


写真1 屋敷跡

写真2 屋敷跡にて。浴槽

写真3 同。甕

写真4 屋敷跡(写真6の一部? 小さな谷を挟んで隣接)

写真5 屋敷跡にて

写真6 屋敷跡

写真7 屋敷跡にて

写真8 屋敷跡

写真9 屋敷跡にて

写真10 墓地

写真11 古い墓地

写真12 農地跡

写真13 炭焼き窯跡

 

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