◆明見谷(あけみだに)
※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「岩國」(昭和22.2)を使用したものである
所在:岩国市周東町明見谷(しゅうとうまち―) 地形図:玖珂/岩国 形態:谷沿いに家屋が集まる 標高:約230〜310m? 訪問:2017年8月
旧町域の中北部、田代川(島田(しまだ)川二次支流)の本流および支流沿いにある。 合流部には神社があり、現在でも管理が行き届いている。本流側(東に向かう川筋)では屋敷跡や廃屋・管理家屋、支流側でも廃屋や屋敷跡が見られる。いずれも谷に沿って段々になった農地跡が広がっている。 「角川」によると、大字明見谷は近世の玖珂郡明見谷村。明治22年北河内村の大字となる(のち高森村→高森町→周東町)。享保11(1726)年49戸243人、明治24年70戸162人、昭和7年38戸205人、同45年17戸50人、同61年4戸8人。古くは紙漉きが盛んであった。明治16年の主な産物に、米・麦・蕎麦・楮皮・木綿・番茶・蒟蒻などがある。
写真4 屋敷跡