◆新平ヶ原(しんべがはら・しんべいがはら)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「鹿野」(昭和22.2)を使用したものである
所在:周南市巣山(すやま)
地形図:周防鹿野/鹿野
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設?(非水没地)
標高:約280m
訪問:2019年8月
大字巣山の南部、島地(しまじ)川右岸にある。
島地川ダムの建設に伴い移転したと思われ、湖畔の碑の「島地川ダム建設に伴う水没及び立退き関係概要」にも地名が記されている。なお島地川ダムの人造湖(高瀬湖)の上流端で、水没は免れている。
新南陽市史によると、島地川ダムは昭和47年着工、昭和56年竣工。家屋9戸が水没。
現在は「新平ヶ原公園」として整備され、オートキャンプや川遊びが楽しめるようになっている。用地の東側にかつて家屋が存在していたが、造成により痕跡らしいものは皆無。
なお読みについては、町誌の大字別字一覧表では「新平ヶ原」の前2文字に「しんべ」のルビ、「角川」の小字一覧では「シンベイガハラ」。公園名もダム湖畔の周辺案内図においては「しんべいがはら」のルビであり、いずれの読みも用いられるよう。
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