◆黒島(くろしま/クルシマ)
所在:呉市下蒲刈町下島(しもかまがりちょうしもじま)
下蒲刈島の南に位置する島々。東の上黒島(かみぐろじま)と、西の下黒島(しもぐろじま)からなる。 また資料『シマダス』によると、戦前は15世帯ほどが生活していたが戦後間もなく下蒲刈島へ引き揚げたとのこと(※3)。昭和30年の国勢調査では再び人口43人を数えるが、昭和51年には再び無住となった。その後、地元の土木会社が採石のため買収。採石跡地を利用し、平成元年に東京の業者により上黒島に産業廃棄物の最終処分場が作られた。下黒島では採石が行われている。 ※1 文政8(1825)年完成の地誌 上黒島は、「ホソゴウ」より上陸。昭和22年の航空写真では軍事関連の施設と思われる大型の建物が建ち並んでいるが、現在は深い藪に覆われその痕跡は確認できない。なお浜の北端には供養塔(大新土木による設置。写真4)があるが、島で暮らした人々もしくは軍事関連の犠牲者を供養したものだろうか。昭和63年3月と刻まれており、先の東京の業者に渡るのを機に置かれたものであるよう。 なお下黒島単独の写真および上黒島・下黒島を1枚に収めた写真も撮影したが、不具合により別のデータに上書きされてしまったため掲載ならず。
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≪上黒島≫ | |
写真1 島遠景(東側より撮影) |
写真2 ホソゴウ遠景 |
写真3 ホソゴウの浜。藪は軍事施設跡 |
写真4 供養塔 |
写真5 道 |
写真6 高みから東を望む。左遠方は上蒲刈島の南東端 |
写真7 処分場船着場(エイノマエ)遠景 |
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≪下黒島≫ | |
写真8 上陸箇所 |
写真9 石垣 |
写真10 尾根上の平坦地 |
写真11 農地跡の穴 |
写真12 処分場俯瞰 |