◆中野谷(なかのだに?)
所在:三次市君田町櫃田(きみたちょうひつた)
大字櫃田の北東部、神野瀬(かんのせ)川支流の中野谷川沿いにある。 集落は踏鞴製鉄により興る(※1)。文政年間より明治37年まで、国内最大級の鍛冶屋が操業していた。最盛期63戸。明治13年42戸245人。原料の銑鉄は松ヶ瀬・岩敷・上野(※2)より集められ、錬鉄は陸運や河川の水運により広島市方面へ運ばれた。燃料となる炭は中野谷で供給。 探索は二分坂(にぶんざか)谷との合流部より上流のみ。同書の略図に従い、2箇所の屋敷跡が特定できた。その他の2箇所も、それらしい平坦地になっている。鍛冶屋跡?も遺構は見られないが、広い平坦地。神社跡はよく分からず。 ※1 本文中に「中ノ谷鍛冶屋が出来るまでは勿論、中ノ谷部落はなく…」との記述がある
|
|
写真1 屋敷跡 |
写真2 別の屋敷跡にて |
写真3 屋敷跡? |
写真4 道(右)と農地跡 |
写真5 鍛冶屋跡? |
写真6 同。登り口 |
写真7 同 |