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◆黒島(くろしま)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「西大寺」(昭和22.3)を使用したものである

所在:瀬戸内市牛窓町牛窓(うしまどちょう―)字黒島
地形図:牛窓/西大寺
形態:海沿いに家屋が集まる
標高:数m
訪問:2021年11月

 

 牛窓の中浦地区から南に2qにある島。集落は北部の浜付近にあった。
 資料『シマダス』によると、1970年代に6戸30人。平成30年に無住。武内(たけのうち)神社がある。昭和51年県の青少年自然の家に指定され、キャンプなどが楽しめるほか、近年では観光地としても注目されている(後述)。

 上陸は北の桟橋より。集落に入ってすぐに畑と家屋があり、ちょうど管理の方が滞在中であった。この方によると、分かるもので5戸。井戸が島内に多く存在し、各戸でも所有していたという。平成28年に無住となり、この家屋が最後の住民のものであった。神社では社殿が現在も残っているが、無住となったのを機に祭神は遷座されたとのこと。令和2年10月より土地を借り、深い藪となり荒廃していた島内の農地跡を広く開墾。令和3年3月より通いで無農薬の青レモンの栽培を開始している。同8年より本格的な販売を開始予定。
 現地では先の管理家屋のほか数棟の家屋と神社の社殿が残り、道も島内の山中を1周できるほど整備されている。農地は大部分が荒廃しているが、一部が圃場として再生しレモンの若木が植えられている。
 上の地図画像には島の西部に「避病院及隔離病舎」の記号が見られるが、町史によると明治10年・12年に流行したコレラに伴い、牛窓村(当時)の避病院として設けられたもの。この付近も探索したが、跡地の特定には至らず。ただし瓦が集まる平坦地や、海辺ではそれに付随すると思われる石垣も見られた。
 なお当地は潮が引くと砂洲で中ノ小島(なかのこじま)・端ノ小島(はしのこじま)(写真22)と陸続きとなり、歩いて渡ることができる(「黒島ヴィーナスロード」)。砂洲の出現時に合わせ、牛窓のリゾートホテルが運営するボートが出航。またその他のアクティビティも体験可能。

 


写真1 桟橋より浜を望む

写真2 トロッコ(何かを進水させるもの)

写真3 畑と家屋

写真4 井戸

写真5 車輛

写真6 キャンプ場

写真7 浜にて

写真8 井戸

写真9 井戸

写真10 道

写真11 道

写真12 レモン畑

写真13 高みより牛窓方面を望む

写真14 神社。鳥居

写真15 同。拝殿

写真16 境内の小祠群

写真17 神社下の石柱と小祠

写真18 道

写真19 農地跡

写真20 瓦(避病院付近)

写真21 石垣(同)

写真22 中ノ小島(右)・端ノ小島(左)

 

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