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神瀬(かんせ)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「福渡」(昭和20)を使用したものである

所在:吉備中央町神瀬(かんせ
地形図:西川/福渡
アクセント:カンセ
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約100m?(水面は約100m)
訪問:2012年5月・2021年11月

 

 大字神瀬の北東部で、旭川右岸にある。旭川第一ダム湛水により水没した集落。上流より上神瀬・下神瀬の小集落からなる。
 最近の地図では右岸ダム堰堤付近から道が記載されているが、集落南の谷で消滅。神瀬付近まで到達できるかは分からない。
 かつて物資の運搬に用いられた「高瀬舟」の拠点のひとつで、町史によると昭和の初めまで残っていたという。
 なお「角川」によると、大字神瀬は近世の津高郡神瀬村。枝村に塩谷(※)伊中原大目大向・小原・水谷があったとのこと。

※ 明治8年分離。船津村の一部となる

 2021年現地を訪問。ダム湖右岸の道は軽自動車が通れるほどの幅があるものの、荒れており水谷で終点となる。ここから徒歩道への接続は藪のため困難となっているが、藪を抜けると明瞭な踏み跡を追うことができる。
 下神瀬では3箇所ほどの屋敷跡や複数の墓地、「七霊神社」の石塔が見られた。墓地では矢木・岩崎といった姓を確認。なお集落内では道筋が不明瞭となり、帰路は特に注意を要する。
 上神瀬は下神瀬に比べ痕跡は少ない。屋敷跡は確認できなかったものの、水没を免れてた墓地(矢木家)が見られた。

 


写真1 集落方面を望む(2012年撮影)

≪下神瀬≫


写真2 集落遠景(以下2021年撮影)


写真3 水谷‐下神瀬間の道


写真4 集落南西側の谷


写真5 農地跡

写真6 石垣

写真7 屋敷跡

写真8 写真7の遺構

写真9 石垣。右側は集落内を通る谷

写真10 屋敷跡

写真11 写真10にて。井戸の覆い

写真12 屋敷跡

写真13 水面の石垣

写真14 墓地

写真15 墓地

写真16 墓地

写真17 七霊神社の石塔

写真18 写真17そばにて

写真19 湖畔からの風景。橋梁は県道の谷口橋
≪上神瀬≫

写真20 集落遠景

写真21 下神瀬‐上神瀬間にて

写真22 谷

写真23 墓地

写真24 石垣

写真25 石垣

 

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