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◆前島(まえじま)



※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「和氣」(昭和34.10)を使用したものである

所在:備前市穂浪(ほなみ)
地形図:片上/和気
形態:?
標高:約40m
訪問:2021年11月

 

 穂浪漁港の南西およそ1qにある島。
 資料『シマダス』によると、近代に入っていったん無住となり、のち入植者があったものの昭和30年には再び無住となったとのこと。
 船主(島内に土地を所有。68歳)によると、往時の住民は商品作物としてタバコ・ハッカ、自給の芋・麦等を栽培し生活していたとのこと。谷沿いを中心に田もあった。土地を所有する以前(55年ほど前)に上陸したことがあり、葉タバコの乾燥小屋(写真8)や溜め池があったのを記憶しているという。知っている限りでは神社・祠の類や墓地は見たことがないとのこと。また一時期牧場が開かれていた。なお所有する土地ではごく近年まで栗や柿を栽培していたが、イノシシによる獣害により現在は収穫していない。

 上陸は島の南東より。船主の案内で栗畑や屋敷跡・葉タバコ乾燥小屋を教えていただいたあと、単独で島内を探索。複数の溜め池や農地跡の小屋、放牧場の柵の支柱などを確認。島内には軽自動車が通れるほどの幅がある道が北の浜から通じているが、牧場が開かれた際に開鑿されたものか。
 なお1970年代の航空写真には島の頂上の南に建物(船主の話では、牛舎か何かの牧場施設ではないかとのこと)が確認できるが、西部の探索に時間をかけすぎたため東部は一瞥するにとどまり、この跡地は未確認。

 


写真1 島遠景(南側より撮影)

写真2 南東の船着場

写真3 写真2の石垣

写真4 田の跡の石垣

写真5 近年の農地

写真6 貯蔵の穴

写真7 屋敷跡

写真8 葉タバコ乾燥小屋跡

写真9 ガラス製の蝿取り器

写真10 南西の入江

写真11 同

写真12 農地跡。手入れがされている

写真13 溜め池

写真14 建物跡(南西の入江‐西の浜間の鞍部)

写真15 西の浜

写真16 溜め池

写真17 南西の農地跡

写真18 農地跡の遺構(手前)と小屋

写真19 写真17にて。柑橘の木

写真20 写真17にて。農機具等

写真21 農地跡

写真22 島内の道

写真23 溜め池

写真24 写真21にて。取水口?の脇に管理用の足場が見える

写真25 牧場の柵の支柱

写真26 建物の基礎?(南西の入江‐北の浜間の鞍部)

写真27 北の浜

写真28 農地跡(牧場跡の一部)

 

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