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◆馬島(うましま・うまじま



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「濱田」(昭和30.9)を使用したものである

所在:浜田市瀬戸ケ島町(せとがしまちょう)
地形図:浜田/浜田
形態:海沿い?
標高:約10m(船着場付近) 約30m(灯台付近)
訪問:2022年8

 

 浜田港の長浜埠頭より、北におよそ2.8qにある島。
 資料『シマダス』によると、明治31年に建設された馬島灯台が昭和39年に自動化されるまで、灯台職員とほか数世帯が居住していたとのこと。享保14(1729)年に浜田の豪商・三沢家の所有となり、三沢島と呼ばれた時期もあった。神社は厳島神社。

 島の南西部の岩場から上陸し、灯台までの道筋を中心に探索。島の南西部では管理された建物と船着場が見られたが、建物付近に井戸があることから、往時の宅地と思われる。船着場に向かって土地が僅かに段々になっているが、農地跡だろうか(写真4)。ほか建物の近くには石仏と「蘓鐡遺址碑記」と題された石碑(明治40年設置)がある(写真8)。碑は漢文調であまり詳しく解読できないが、この地にあった大ソテツが移植されたことが記されているよう。
 厳島神社はここからすぐ北東にあり、現在も鄭重に管理されている(写真9・10)。
 灯台は島の西部にあり、それに付属する建物が1棟。ほか瓦礫になった建物跡があるが、職員の宿舎だろうか(写真19-21)。

 読みは『シマダス』より。なお船主は「うまじま」と呼び、電柱札にも「ウマジマ」とあるため、「うまじま」の読みも併記した。

 


写真1 島遠景(南側より撮影)。右の構造物は伍八波止

写真2 船着場

写真3 何かの石柱

写真4 農地跡?

写真5 管理された建物(かつての宅地に建つものか)

写真6 写真5付近からの風景

写真7 井戸(左)と甕

写真8 碑と祠

写真9 神社の鳥居。「寛保二壬戌歳 六月吉日」とある

写真10 神社社殿。灯籠の後ろの対の石造物には、「天保十三壬寅 六月吉日」とあり、三澤氏の名も見られる

写真11 古い電柱

写真12 道

写真13 何かの石柱

写真14 何かの石柱。「馬嶋」のみ判読できる

写真15 電波塔

写真16 灯台敷地の門

写真17 灯台

写真18 付属建物

写真19 建物跡(宿舎?)

写真20 写真19にて

写真21 同

写真22 敷地の門(写真19側)

写真23 写真22前のスロープ

写真24 灯台敷地脇より北側を望む

 

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